近年話題となった
アニメ映画「この世界の片隅に」の原作者です。
この作品を見てから、
「これは!」と思い気になっていました。
無名の庶民に光をあてる作風で、
一人の人間の力強さや可能性を緻密に描く様がなんとも言えない良さを引き出します。
その筋の友人にいくつかオススメを聞き、
「長い道」という漫画を読みました。
どうしようもない亭主の元に、
ひょんなことから嫁ぐことになったボーッとして地味だが、
健気で何があっても動じない妻
亭主からは望まなかった結婚だとなじられながらも、
一緒に生活をする中で二人の間に夫婦愛が芽生えていきます。
ドラマ「逃げ恥」を見ていても感じたことなのですが、
実際に夫婦って、書類上の関係ではなく、住居を共にしていることが大事ではなく、
家族共通のもしくは個々の課題解決に共に歩めるかどうかなのだと思うのですよね。
なので、望まない結婚だろうが契約結婚だろうが、それができていれば夫婦であり、
それができていなければ破綻しているのではないかと、
私からすれば妄想の域を脱しない夫婦というものではありますが、
それについて大切なことはなにか。
そのような感性を改めて呼び起こしてくれた作品でした。
こうの史代さんの作品はしばらく追いかける予定です。