終わらない夏、
終わらせたくない夏、
今を必死に生きる姿が感動を呼ぶ。
あの頃は目の前の課題が全てだった。
部活、勉強、文化祭、
友人との関係に悩み、
異性に近づけないもどかしさ、
そのひたむきさをいつしか忘れ、
要領ばかり良くなっていく。
感情のコントロール、
社会で生きるための重要なスキル、
何かを得ることで失う何かは必ずある。
しかし、人の本質はそう変わるものでもない。
熱い人間であることに変わりはないのかもしれない。
変わったのはその表現の仕方、
熱さを表に出すことの気恥ずかしさ、
いい大人だから、
子供じゃないんだから、
高校球児はそんなことを考える暇もないほどに、
今を生きている。
「夢は生きる希望を与えます。」
その通りだ。
もう一度、それほど夢中になれる何かに出会いたい。
希望に溢れた何かに、