実家にいる愛犬の話です。
ご飯を食べているとじーっと見てくる。
「今日はもらえるかな」ってじーっと見てくる。
人間のご飯なんて一度ももらったことがないのに、
それでも今日はもらえるかもしれないって、
じーっと見てくる。
自分の欲求に正直に、
ただただ健気に生きている。
「誠意を伝えればわかってくれる」
そんな計算などない。
ただ欲しいから、
ただ続ける。
いつも期待に胸を躍らせて生きている。
結果として時にはおやつをもらえたりもする。
(そこまで計算しているのかもしれない)
健気に続けるということは武器になる。
知恵を身につけたばかりに、
計算ばかりして生きている自分の愚かさを感じた。
もしかしたらそのせいで遠回りをしているのかもしれない。
経験が邪魔をする。
欲求に正直に生きられるほど、
若くもない。
どんなに代わり映えのない日常でも、
「今日はいつもと違うかも」
そう思えるように生きたい。
期待に胸を躍らせながら、