「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

本屋がない

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自宅近くにあった最後の書店が閉店しました。

会社近くの大型書店も閉店、


通勤ルートを思い返してみても、

少し足を伸ばしたり途中下車しないと、

書店にたどりつかないようになっています。


町の本屋さんの減少は、

そこで働く多くの人にとっての死活問題、


出版業界は版元、取次、書店の三者で成り立っていたものの、

取次と書店は斜陽傾向、

版元はコンテンツビジネスに大きく舵を切っています。


一番の原因はネット書店、

出始めの頃は業界と共存していましたが、

自前の倉庫を持つようになり、

出版業界の足を担う取次を切って、

書店からパイを奪う。

 

送料なしに自宅まで本を届けてくれるという利便性を武器に、

大きく事業を拡大しました。


そうなると町の書店は太刀打ちできず、

個性がないその多くが自然淘汰されることは必定、

時代の流れといえばそれまでですが、


これを鑑みての私の感想は、

「少しさみしい」の域を脱しません。


しかし働くひとにとってはそれでは済まないもの、

業界に携わる知り合いが多くいるだけに、

少しいたたまれない気持ちになります。


急速に利便性が向上することで淘汰される産業、


でも顔が見えるって、

生の「ありがとう」の一言って、

落ち込んだ心に深く突き刺さるはず、


我々がドキドキしながら、

好きなあの子の家電にかける経験をできないように、、

 

レジの無人化や便利な配送サービスによって、

10年後のヤングたちは、

あの店員さんが可愛いからあのお店に行って、

ドキドキしながら会計を済ますなんて、

そんな経験ができなくなるのかもしれない。


バイスを通してのほうが、

多くの人と関わり合える時代、

もちろんそれも素晴らしいこと、


でも、手軽で安心、

嫌ならばすぐに切ることができる関係、

そこに覚悟は生まれない。


嫌な人とも向き合うことで広がる価値観、

そこに生まれる気づきも大切なもの、


どんなにIT化が進んでも、

人とのふれあいに喜びを感じ続けたい、

そして真摯に人と向き合うことを忘れたくないと思うこの頃、

 

忘れてしまいがちだけれども、

画面の向こうにも人がいるのだから、