「下手したら死ぬ病気」と診断されて、
順調に快方に向かっている。
人は科学技術により死を遠ざけてきた。
でもそれには限りがある。
「健康で長生きしたい」
健全であれば誰もが抱く欲求、
やりたいことがたくさんあるから、
今いる場所が幸せだから、
苦しいのが嫌だから、
なんとなく当たり前のようにそう思うけれど、
死は課題としてすぐ隣に居続ける。
それと向き合わないように生きていたら、
それが訪れた時に後悔する。
それと向き合ってばかりいたら、
生きていることが楽しくなくなってしまう。
それを忘れてはいけないが、
それと向き合いすぎてもいけない。
どうしても向き合わないといけない時に、
それを受け入れられるくらいには、
相手のことを知っておきたい。
それとの距離感を自分なりに縮めていくこと、
それが生きるということなのかもしれない。
恐れてはいけないし、
仲良くなり過ぎてもいけない。
「死」という相棒は、
なんともまぁ、付き合いづらいやつ、