夜になると何故かつらいことばかりを考えてしまう。
その一日は何もなかったはずなのに、
今抱えている課題について不思議と思いが駆け巡る。
日常に忙殺されて、
大事なことを考える余裕すらないから、
自分と向き合うように心がそう仕向けるのだろう。
一度考え出すとキリがない。
「今日は眠れないかもな」
そんなことばかり頭をよぎる。
そんなときには、
夜が持つ魔力に心を委ねるのも悪くない。
暗闇は孤独と向き合うための最高の環境、
自分が誰だかわからなくなったときに、
隣に握れる手があれば、
それがどんな手であっても救われるのかもしれない。
人は孤独を恐れるもの、
でも孤独だって孤独を恐れるもの、
孤独も一人でいるのが寂しいから、
誰かを引きずりこもうと躍起になる。
孤独と仲良しになれば、
孤独と言葉をかわして、
理解し合うことができれば、
孤独は自分の居場所に帰っていく。
あなたの心の奥底にある居場所に、
人の幸せに手を貸したところで、
自分の幸せのヒントにはなるかもしれないけれども、
それ以上にはならない。
自分の幸せがわからないからって、
人の幸せで代替してはならない。
幸せになりたいならば、
「変わりたい」と思えるまでただひたすらに苦しむこと、
安易な選択肢ほど魅力的に見えるもの、
泣くような思いをして苦しみ抜いたからこそ、
泣けるほど嬉しい幸せを手にすることができる。
あれこれ考えてはみても、
実際のところは思ったよりも単純なようだ。
だから、
つらくながい夜だって、
幸せになるために必要なもの、
もう少しだけ苦しんでみればいい。
夜明け前が一番暗いのだから、
いつまでも続くように思えたって、
ほら、朝日は今日も昇ってきた。