「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

つらくながい夜

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夜になると何故かつらいことばかりを考えてしまう。


その一日は何もなかったはずなのに、

今抱えている課題について不思議と思いが駆け巡る。


日常に忙殺されて、

大事なことを考える余裕すらないから、

自分と向き合うように心がそう仕向けるのだろう。


一度考え出すとキリがない。

「今日は眠れないかもな」

そんなことばかり頭をよぎる。


そんなときには、

夜が持つ魔力に心を委ねるのも悪くない。


暗闇は孤独と向き合うための最高の環境、


自分が誰だかわからなくなったときに、

隣に握れる手があれば、

それがどんな手であっても救われるのかもしれない。


人は孤独を恐れるもの、

でも孤独だって孤独を恐れるもの、


孤独も一人でいるのが寂しいから、

誰かを引きずりこもうと躍起になる。


孤独と仲良しになれば、

孤独と言葉をかわして、

理解し合うことができれば、

孤独は自分の居場所に帰っていく。

あなたの心の奥底にある居場所に、


人の幸せに手を貸したところで、

自分の幸せのヒントにはなるかもしれないけれども、

それ以上にはならない。


自分の幸せがわからないからって、

人の幸せで代替してはならない。


幸せになりたいならば、

「変わりたい」と思えるまでただひたすらに苦しむこと、

安易な選択肢ほど魅力的に見えるもの、


泣くような思いをして苦しみ抜いたからこそ、

泣けるほど嬉しい幸せを手にすることができる。


あれこれ考えてはみても、

実際のところは思ったよりも単純なようだ。


だから、

つらくながい夜だって、

幸せになるために必要なもの、


もう少しだけ苦しんでみればいい。

夜明け前が一番暗いのだから、


いつまでも続くように思えたって、

ほら、朝日は今日も昇ってきた。