子供の頃は毎日が新しい発見に彩られて、
世界が輝いて見えた。
無邪気にはしゃいで、
知らないことを見つけると、
「なんで?どうして?」って、
大人たちを質問攻め、
知らないことを知ることが、
たまらなく楽しいことだった。
だけれどもいつの頃からか、
知らないことに対して、
立ち向かう努力が必要になった。
知らないことを知ることが、
仕事になった。
「知る」ことの対価としてお金をもらってしまうと、
気が付かないうちに、
お金をもらうために「知る」ようになってしまう。
仕事で必要だから勉強して、
仕事で成果を出すための情報を得る。
ただ「好き」だから知りたい。
そう思えるものを数えてみると、
あまり多くはないな。
努力を積み重ねている。
これでもかってくらいに、
でも「毎日がつまらない」
そう感じているのならば、
原因はそこにあるのかもしれない。
あなたの「好き」なことはなんですか?
その問いに間髪入れずに答えられて、
求められてもいないのに、
時間を忘れて語り続けてしまうもの、
そういう物を大事にしたい。
世界のことを知った気になっているけれども、
知らないことなんて山ほどあるのだから、
その山ほどあるものの中に、
「好き」って思えるものがないはずはない。
そう考えると、
ほら、世界が少しだけ魅力的に見えてきた気がする。