最後のライブを終えて、
活動休止となった西野カナさん、
若い女性とは縁のないおっさんの私だが、
西野カナさんの曲が大好きだ。
「西野カナが好きなおっさん」
それだけで結構なパワーワードかもしれない。
共感を呼ぶ歌詞で、
恋に揺れ動く乙女心を表現し、
大きく支持を広げた。
その曲は私にもたくさんの気持ちを呼び起こしてくれた。
「人を好きになるって素晴らしいこと、
でもとても切ないこと」
「好きな人と居られるだけで、
世界が輝いて見えること」
「思いが届かない辛さ、苦しさ、せつなさ、
日々を過ごすことに必死で涙を流す夜」
「好きな人には自分だけを見ていてほしいという、
真っ直ぐな気持ち」
最近は家族愛や夫婦、結婚について表現することが増えてきて、
恋を表現することに疲れてしまったのかもしれない。
人はずっと燃えるような恋をし続けることは難しいもの、
それを過ぎてしまったら主体者として、
その時代を生きる若者の声を作品に表すことは難しい。
「今の若い子の気持ちがわからない」
年をとるほどに思うこと、
でも求められる作品はそれを表したもの、
「一度作られたイメージを変えることはできない」
そのような葛藤があったのかもしれない。
宇多田ヒカルさんは「人間活動」をしてからの復帰で、
ガラリと変わった作風でも世界を魅了し続けている。
納得できない作品を世に送り出すことは、
アーティストとして許せないもの、
イメージをリセットして、
リアルな自分を表現したくなって、
それが世界に受け入れられれば、
それは素敵なこと、
そうならなくても、
幸せを噛み締めて、
自分の人生を生きることができれば、
それも素敵なこと、
こんなに真っ直ぐで素敵な詩を書ける人が、
幸せになれないはずがない。
走り続けてきた時を糧にして、
自分らしく素敵な人生を歩むことを切に願う。
最後に、
女性を信じられなくなったときに、
純粋で素直で打算のない女性に気持ちに触れることができて、
あなたの曲で救われました。
ありがとうございました。