映画『未来のミライ』を見た。
序盤から退屈な展開、
赤ちゃん返りから兄としての成長を描くことが見え見え、
ただ、そこを入り口として、
親の成長やら、先祖の苦労やら、
未来に連なるという王道のようなテーマを一貫して描き切った。
家族としてのあり方、
親も子供と一緒に成長しているということ、
何か一つでも欠けていたら自分は存在していないということ、
子供は親の知らないところで、
色々なものを吸収している。
その過程を側で見守ることは大変だけど嬉しいこと、
子供が怪獣でいられることも、
安心できる家庭の証、
一緒に自転車に乗る練習をしたり、
家族で出かけたり、
奥さんの尻に敷かれたり、
子供が妹を守れる兄に成長したり、
その日常の何気ない一つ一つが、
未来に連なるということなのだろう。
苦労があって、
喜びがあって、
子供と一緒に成長して、
子供がまた愛する人と一緒になって、
そうやって家族の歴史を紡いでいく。
おそらくそういうことなのだろう。
もちろん素敵な生き方はたくさんある。
望んでもどうしようもないこともある。
別の方法で未来に連なることもできるだろう。
でも、なんだか、
結婚して、子供がいて、
そんな将来を安易に諦めたくないなと思った。
相手すらいないけれども、
自分が未来の終着駅になる運命なのかもしれないけれども、
もう少しだけ頑張ってみようと、
そう思った。