「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

人を惹きつけるけれど幸せにしない人

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不思議な魅力があって、

自分は絶望の国に生まれてしまったかのように、

そんな雰囲気で周りを飲み込んで、

自分の世界に人を引きずり込んで、

自分のやり方が正しいんだと周りに思わせるような人、


おそらく人に流されずに、

ただただ真理を探求しているのだろう。

起きている間中ずっと、


その作業に没頭するあまり、

社会生活が疎かになって、

まるで霞を食べる仙人のよう、


人間味はある。

十分なほどに、


だけれども、

社会性がまったくない。


いくら多様な生き方が認められていると言っても、

社会的な基盤がなければ説得力はない。


社会生活を営んでいるということは、

安定感があるということ、


ストレッサーにさらされながらも、

やるべきことに取り組んで、

その対価として賃金を得ることを理解しているということ、


そこからはみ出して、

いわゆる「高等遊民」のような生き方をしていても、

そこから生み出された言葉で、

「今」を生きる人達は救われない。


人の生き方は様々なので、

それを否定するつもりはないけれども、

人を惹きつけるということは責任を伴うということ、


そのことに無自覚ならば、

自覚しないといけない。


意見を求められたならば率直に述べればいい。


だけれども、

人から自主性を奪ってはいけない。


そこを履き違えてしまったらただの洗脳、

人は常に自己存在に不安を抱えながら生きているもの、

そこに安易にもっともらしい答えを与えることは、

なんとも無責任なこと、


人の期待に応えることばかりに喜びを感じる人生は、

虚しさを拭えない。


喜びを感じているうちはまだいい。

そのうちにどんなにうまくやっても喜びを感じなくなってしまう。


どんなに使えるお金があって、

名声があって、

異性を選びたい放題、


それでも自分から求めたものは、

するりと指の間から抜け落ちてしまう。


村上春樹ダンス・ダンス・ダンス

あれだけ何でもうまくこなしていた五反田くんでさえ、

最後は自ら命を絶ってしまったのだ。

 

上手くやることばかりが目的になってしまうと、

その先には何も残らない。

 

何を差し置いても夢中になれるもの、

それがあれば本人は幸せなのかもしれない。

結局、生きがいとはそういうもの、

それは手放してはいけないもの、

 

たとえ周りに多少の迷惑をかけたとしても、

それは自分らしく生きるために、

仕方のないことなのかもしれないな。