悪いことに怯えていると悪いことばかりが重なる。
正確に言えば「悪いこと」にしか目が向かなくなる。
「悪いことが起こるんじゃないか」
そう思っているということは、
どこかで悪いことが起こることを期待しているということ、
リスクの分散、
悪いことが起こっても、
自分はそれを予見していたからすごいんだ。
そうやって自分を慰める。
「悪いこと」を軽減するために、
自分の優位性を演出する。
「バカみたい」
傷つかないように、
自分をかわいがって、
殻に閉じこもっているからそうなる。
それはただの自慰行為、
生身の人間と向き合わないのだから、
失敗のしようがない。
だけれども得るものもない。
ただ「気持ちよかった」で終わってしまう。
「自分を慰めるな」
そんなことを繰り返しても惨めになるだけ、
どんどん自分が嫌いになっていく。
嫌いになっていることにすら気が付かないで、
どんどん精気を奪われていく。
運良くチャンスが転がり込んだところで、
もはやそこに飛びつくこともできない。
飛びつく準備をしていないと、
「チャンス」はすぐに逃げてしまうのだ。
大事なことは、
自分を嫌いにならないこと、
自分を嫌いになるような、
そんな選択をし続けないこと、
自慰行為に罪悪感を感じたときからがスタート、
殻に閉じこもって、
誰にも見られないように、
粛々と自慰に没頭する。
その姿を客観的に見ると滑稽でしかない。
「バカみたい」
「自己存在」に対する欲求は、
自慰行為では満たせない。
人とのふれあいが必要だから、
そうやって予防線を張り巡らせて、
殻に閉じこもって、
リスクに怯えて、
「やるべきことだけやっていればいいでしょ」
それに満足していないのだから、
それだけでいいはずがないじゃない。
それは自分が一番わかっているはず、
自分に期待してしまうならば、
そのことを止められないならば、
希望する将来があるならば、
「欲しいものを手に入れるための努力」
どうしたってそれが必要、
小さくまとまるな。
自分を慰めるな。
自分に同情なんかするな。
それは下劣な人間がやること、
精神的な自慰行為にばかり勤しんでいたら、
下劣すぎて永沢さんに怒られてしまう。
そういう事が必要な時期はある。
でもそういう時期はもう終わりにしよう。