「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

こういうときに限って

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前から可愛いとは思っていたけれど、

少し神経質で付き合いにくいだろうなぁと思っていた人、


ふとした時に目があって、

なんだか心の隙間にスッと入り込まれたように、

ドキッとしてしまった。


「いや、まさかな」


縁談が控えているのに、、、


だからどうだと言うことはないけれども、

少し靡きやすくなっているのかもしれない。


前もそうだった。


気になっていた人を勇気を出してご飯に誘って承諾をもらって、

その次の日に縁談の話、

その2日後に緊急入院、

 

結局どちらも流れてしまった。


縁談になった手前、

形だけは繕って体よくお断りをされる。

次の約束までしていたのに、

「病気のことがどうしても気になって、ごめんなさい。」


リアリストな年頃女子が、

傷物真っ最中の男に靡くわけはなかったのだろう。


そんな傷と向き合いながら、

何かに怯える毎日を過ごす中での縁談、


縁談一つ予定があるだけで心にゆとりをもてる。

なんとも簡単な男だ。


「これでレールに乗っかってしまうかもしれない」


実感はそこまでないけれども、

無意識にそんな焦燥感が生まれるのだろう。


昔からそうなのだ。

あと一歩のところでうまくいかなくなる。


いろんな選択肢が出てきて、

それを選んでいるうちに手遅れになる。


レールに乗ることを恐れている。

「交際すること」を世間一般と比べて過剰に重く捉えている。


グレーゾーンでいたいのだろう。

もはや結婚したいのかどうかもわからないな。


だけれどもこのままでいいわけがない。

覚悟を決めなくてはならない。


自分の傾向を断ち切らないと、


時間はあまりない。


迷っているうちにタイムアップ、

そうやっていつも気がついたら手遅れ、

そんな惨めな思いはもうしたくない。


勝負の日は刻一刻と迫ってきている。

さぁ、おもしろくなってきた。