「令和」
世界がより近くなる。
SNS、
通信技術、
輸送技術、
だけれども、
心の距離は遠くなる。
なんでも一人でできるようになってしまうから、
「不便」は心の距離を縮める。
「助け合い」が必要だから、
便利になればなるほどに、
「助け合い」は「サービス」に代わる。
賃金が発生するのだ。
賃金が発生すると、
「感謝」を忘れてしまう。
してもらうことが当たり前になってしまう。
「お金を払っているんだから」
目の前の人は自分と同じ生身の人間なのに、
そんなことも忘れてしまう。
最近感じたこと、
泥臭く、
効率悪く、
0に近い可能性にかけて、
期日の最後まで駆けずり回る。
できることはなんでもやる。
そんなことを鼻で笑っていた期間が長かった。
前はそうすることが当たり前だったのに、
久々にそこに染まってみて、
「こういうのも悪くないな」
そう思った。
システマティックになりすぎると、
それは「仕事」でしかない。
「仕事」ではなくても「仕事」になってしまうのだ。
人に頼らずに生活をできるようになっても、
心はいつも「助け」を求めている。
誰かと経験を共有したいのだ。
経験を共有することに飢えているのだ。
苦労した経験、
うまくいかなかった経験、
そして、努力が報われた経験、
便利になればなるほどに、
それを共有する機会は少なくなる。
上辺だけの付き合いではなくて、
誰かと本気でやり遂げた経験、
何かを勝ち取って、
仲間と助け合って、
苦難を乗り越える。
それが人生の宝物になる。
死ぬまで語り続けられる経験って、
宝物以外の何者でもないでしょ。
そうやって、
「人生」を紡いでいくのだ。
「一生の思い出」
新しい時代は、
それをいくつ作ることができるだろうか。
「苦しいこともあるだろさ。
悲しいこともあるだろさ。
だけど僕らはくじけない。
泣くのは嫌だ。笑っちゃおう。」
ほとんど生きてはいないけれども、
私が生まれた時代、
昭和の人間臭さも抱きしめて、
新しい時代を生きよう。
ドラマ『集団左遷』
赴任先の支店を潰すように命じられた銀行員、
「頑張るな」と命じられても、
頑張った方がいいのだ。
仕事に限らず、
いろんなことを頑張った方がいい。
うまくいってもいかなくても、
それが人生のマイルストーンとなるから、
転がり込んできたものではない、
頑張って掴み取ったもの、
それが頑張る正しさの「証明」になる。
そして歯をくいしばるための「原動力」になる。
新時代「令和」
あの時は頑張ったなぁ。
そんな経験を積み重ねて、
人生に彩りを与えるために、
生きていることを実感するために、
「生きること」を頑張る。
どれだけ馬鹿にされようと、
私は「令和」をそんな時代にしたい。