3人目は前の会社の同期でした。
自由奔放さに惹かれたのだと思います。
入社時の研修でたまたま二人で一緒に行動するようになって、
そのあたりから少し意識しだしました。
出張先が一緒になった時に、
ホテルの部屋がまさかの隣同士、
(会社でとってくれたのでまさかではないか)
連絡を取り合って、
お忍びで早朝に海辺を散歩しました。
この頃にはもうだいぶ惹かれていたと思います。
出先で一緒になると、
みんながいるのに自然と二人でランチに行ったりで、
周りからは「付き合っているの?」と疑われるくらい仲が良かったです。
同期で遊びに行った時、
ラウンドワンでのオール、
彼女のテーブルにうつぶしながら仮眠を取る寝顔を見た時、
「あっ、好きだな。触れたいな。」
そう思いました。
それでも社内だし、
踏ん切りはつかず、
グループ交際を続けながらも、
1年くらいは気持ちを温めたでしょうか。
向こうも、
社外から私が電話をして、
声だけで彼女だとわかりタメ口で話すと、
「声だけで私だとわかったの?」と、
嬉しそうに、
おそらく両思いの時期はあったのだと思います。
ある時、
意を決してデートに誘いました。
ランチから始まり、
「私の欲しいものを一緒に選んで欲しい」
とお願いしての買い物デート、
そして頃合い3回目、
相手の指定で夜のデート、
夜景のきれいなお店を予約して、
「今日だな」と覚悟をしたクリスマス直前、
帰り際に、
「あまり好きなタイプではなかったんだけど、
好きになってしまいました。
付き合ってください。」と、
返事は、
「お兄ちゃんみたいにしか思えないのでごめんなさい」
正直、
「ここまできておいてそれか」
と思いました。
おそらく気持ちを温めていた期間が長すぎたのか。
社内ですし、
同期は仲が良く、
顔を合わす機会が多かったので、
その後は長いこと苦しみました。
しかし私が転属になり、
別の建物で働くことに、
しばらくすると彼女が退職することになりました。
その時にお菓子とともに手紙をもらいました。
内容は「辞めることを知らせないでごめん」とのこと、
お礼のLINEをすると、
相手からご飯に誘われました。
ここで日にちまで決めてしまえば良かったのに、
私も転職を考えていて動いていたので、
しばらくは実現せず、
私の転職が決まり、
その報告とともに、
「改めてご飯でもどう?」
と誘うと、
彼女からは、
「少しバタバタしているから無理、
また同期みんなで行けるといいね」
とのこと、
明らかに脈なし返事、
それからは連絡を取っていません。
おそらく何度かは付き合えるタイミングがあったのに、
それを逃し続けたのでしょう。
この頃は妙に自信があり、
「結婚したいと思えばいつでもできるだろう」
くらいに思っていた記憶があります。
そんなに簡単なことではなく経験もないくせに、
苦い経験から人を好きになる心って、
だいぶ枯渇していたはずですが、
転職先でまた痛い目にあうことになるのです。
その④に続く。