「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

4つの大きな恋③

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3人目は前の会社の同期でした。

自由奔放さに惹かれたのだと思います。


入社時の研修でたまたま二人で一緒に行動するようになって、

そのあたりから少し意識しだしました。


出張先が一緒になった時に、

ホテルの部屋がまさかの隣同士、

(会社でとってくれたのでまさかではないか)

 

連絡を取り合って、

お忍びで早朝に海辺を散歩しました。

この頃にはもうだいぶ惹かれていたと思います。


出先で一緒になると、

みんながいるのに自然と二人でランチに行ったりで、

周りからは「付き合っているの?」と疑われるくらい仲が良かったです。


同期で遊びに行った時、

ラウンドワンでのオール、

彼女のテーブルにうつぶしながら仮眠を取る寝顔を見た時、

「あっ、好きだな。触れたいな。」

そう思いました。


それでも社内だし、

踏ん切りはつかず、

グループ交際を続けながらも、

1年くらいは気持ちを温めたでしょうか。


向こうも、

社外から私が電話をして、

声だけで彼女だとわかりタメ口で話すと、

「声だけで私だとわかったの?」と、

嬉しそうに、


おそらく両思いの時期はあったのだと思います。


ある時、

意を決してデートに誘いました。


ランチから始まり、

「私の欲しいものを一緒に選んで欲しい」

とお願いしての買い物デート、


そして頃合い3回目、

相手の指定で夜のデート、


夜景のきれいなお店を予約して、

「今日だな」と覚悟をしたクリスマス直前、


帰り際に、

「あまり好きなタイプではなかったんだけど、

好きになってしまいました。

付き合ってください。」と、


返事は、

「お兄ちゃんみたいにしか思えないのでごめんなさい」


正直、

「ここまできておいてそれか」

と思いました。


おそらく気持ちを温めていた期間が長すぎたのか。


社内ですし、

同期は仲が良く、

顔を合わす機会が多かったので、

その後は長いこと苦しみました。


しかし私が転属になり、

別の建物で働くことに、


しばらくすると彼女が退職することになりました。

その時にお菓子とともに手紙をもらいました。

内容は「辞めることを知らせないでごめん」とのこと、


お礼のLINEをすると、

相手からご飯に誘われました。


ここで日にちまで決めてしまえば良かったのに、

私も転職を考えていて動いていたので、

しばらくは実現せず、


私の転職が決まり、

その報告とともに、

「改めてご飯でもどう?」

と誘うと、

 

彼女からは、

「少しバタバタしているから無理、

また同期みんなで行けるといいね」

とのこと、


明らかに脈なし返事、

それからは連絡を取っていません。


おそらく何度かは付き合えるタイミングがあったのに、

それを逃し続けたのでしょう。


この頃は妙に自信があり、

「結婚したいと思えばいつでもできるだろう」

くらいに思っていた記憶があります。


そんなに簡単なことではなく経験もないくせに、


苦い経験から人を好きになる心って、

だいぶ枯渇していたはずですが、

転職先でまた痛い目にあうことになるのです。

 


その④に続く。