ドラマ『インハンド』
主人公の天才科学者のセリフ、
手に入らなければ、
手に入れた人を見て嫉妬するし、
それで飽き足らなければ、
その相手と比べて自分が優れているところを探す。
それを見つけたら安心して、
見つからなければ相手の粗探し、
そんなことをしたところで、
自分の価値など変わらないのに、
嬉しければ舞い上がり、
楽しければ我を忘れてしまう。
自分はこの世で一番幸せなんだって顔をして、
その陰で食い物にされた人のことなんて忘れてしまって、
「人間は感情の奴隷」
どんなに理性的に生きたところで、
心まで従わせることはできない。
むしろそんなことをしてはいけない。
楽しければ全力ではしゃいで、
悲しければ全力で泣いて、
そうやって素直に生きればいい。
歳をとるごとに、
そういうことが下手になって、
いい大人なんだからって心を飼いならして、
感情表現は下手になる一方で、
「感情の奴隷」
それでいいじゃないか。
もっと自分を表現して、
苦しいこと、
悲しいこと、
辛くて辛くてたまらないこと、
そういうことを誰かと共有して、
それを乗り越えた時に、
誰かと全力で喜び合って、
それでいいじゃないか。
誰かの辛くてたまらないことも、
少し背負ってあげて、
ほんの少しかもしれないけれど、
その少しが誰かを救うことは少なくない。
代わりにほんの少し、
自分の辛さを誰かが背負ってくれるはず、
それが「仲間」ってやつ、
「友達」ってやつ、
そういう人がたくさんいれば、
一人で重さに耐えきれずに潰れてしまうことなんてないはずなのに、
素直になろう。
自分に、人に、
優しくなろう。
自分に、人に、
「感情の奴隷」
あなたからは優しさが滲み出ている。
隠そうとしたって隠せないくらいに、
それに素直になればいい。
難しくなんてないはずだから、