「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「普通」ってなんだろう?

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人はできるだけリスクを避けようとする。


傷ついた経験をしている人ほどその傾向は顕著、

これ以上は傷つきたくないから、

辛く苦しい思いはもうたくさんだから、

自分の居場所を確保するために躍起になる。


「ヤバいやつ」


そう判断されたら最後、

社会は容赦なく潰しにかかる。


まるで「ヤバいやつ」には、

人格など無いかのように、

執拗に、無機質に潰しにかかる。


「ヤバいやつ」


そう判断された人にだって、

心はあるはずなのに、


人間誰だってどこかしらおかしなところはある。


「ヤバいやつ」


そうレッテルを貼られると、

社会的に終わってしまうから、

そう思われないように必死で「普通」を装う。


だけれども、

その「普通」だって、

場所によって違うものだから、

いくつもの仮面を使い分けて、

場面、場面に適応しようとする。

 

そういうことばかりしていると、

そのうちに本当の自分がどれだかわからなくなる。


興味のない話に、

興味のあるふりをして、


面白くもない話に、

全力で笑っているふりをして、


会いたくもない相手に、

「また誘ってください」だなんて、

愛想を振りまいて、

 

「嫌い」って感情は、

心の奥底に押し殺して表には出させない。


「普通」ってなんだろう?

「普通」って、

自分にとっての当たり前、


それがみんなと少し違うからって、

簡単にそれまでの自分を捨ててしまっていいの?


もちろん、

自分が間違えていると思ったら、

自分の「普通」を書き換えればいい。


だけれども、

自分が間違えていると思わないのに、

大事に育ててきた自分の「普通」を、

誰かの「普通」に書き換えてしまっていいのかな。


安全なところで、

台本を読みながら、

役を演じて生きていたって、

虚しさを拭うことはできない。

 

そして、そのうちに、

役を演じていることにすら気がつかなくなる。

 

もはや自分は誰だかわからない。


心の何処かに穴が空いていると感じるならば、

虚無に飲み込まれてしまう前に、

「自分の言葉」で話をしよう。


用意されたセリフにはもう飽きたでしょ。


あなたに悪意がなければ、

人を食い物にしようとする意図がなければ、

その「自分の言葉」があなたの魅力になる。


自分の立ち位置を決めるのは、

自分の行動だけ、


「ヤバいやつ」になるか、

「魅力的な人」になるかはあなた次第、


「普通」ってなんだろう?


そう自分に問いかけることを止めてしまったら、

もはやそれは「普通」ではない。

 

役を演じる必要はある。

だけれども、

与えられた役を演じるだけの人生なんてまっぴら、