顔を合わせるだけでも、
胸が締め付けられるようだ。
「ギュっと」
ハグでもしてくれるならば、
心は安らぐのだろうけれど、
締め付けられるのだ。
「愛されない」
その不安が強すぎて、
些細なことにも痛みを感じてしまう。
「ギュっと」
自分の心に嘘をつくたびに、
まるで心がそれを訴えかけるかのように、
「ギュっと」
心を締め付ける。
その痛みを何度も経験していると、
身構えるようになる。
「また痛みが来るな」って、
身構えるようになる。
そうやって少しずつ、
「ギュっと」が怖くなくなってくる。
また「ギュっと」しているなって、
当たり前のようになる。
「痛みを受け入れていく」
それってそういうことなのかもしれない。
痛みから逃げないこと、
痛みを自然なものとして捉えること、
そうすると、
体は反応しても、
心は反応しなくなる。
心が反応しなくなれば、
そのうち体も反応することを忘れてくれるはず、
まだそこまでは行かないけれども、
また「ギュっと」しているな、
そうやって、
今日も痛みをやり過ごす。
やるべきことをやるのだ。
それだけは蔑ろにしてはいけない。
誰のせいでもない。
今の自分の環境は自分で作ったもの、
人のせいにしたところで、
虚しさが残るだけ、