最近よく手に取る作家、
村田沙耶香さん、
随分前に一度記事にした。
彼女の作品は一言で言えば、
「強烈」
読後にとても強烈な印象を残してくれる。
主人公は「世界」を「社会」というフィルターを通さずに生きる。
みんなが当たり前だと思って生きているけれど、
「常識」は「常識ではない」って、
訴えかけてくる。
「社会」という誰かが作った価値観に、
疑いもせずに自分を染めてしまっても良いの?
そう強く訴えかけてくる。
少し壊れた倫理観と、
リアルで生々しい性描写、
万人受けする作家ではないかもしれない。
だからこそ、
一切守りに入らずに、
強烈に、そして真摯に文章が訴えかけてくる。
可憐な見た目からは、
とても想像のつかない作品たち、
少し価値観をぶっ壊してみたくなったら、
読んでみると面白いと思う。
とりあえず読むならば、
『コンビニ人間』が無難かと、
久々の読書記事でした。