「好き」と思える人と出会えたから、
幸せで満ち溢れているはずなのに、
それと同時に去来する感情、
「不安」
ずっと一緒にいられるのかな?
ずっと支え合っていけるのかな?
環境が変わることになっても大丈夫かな?
どんなに幸せに包まれていても、
人は不安になりたがる生き物、
傷つくことが怖いから、
予防線を張るのだ。
先のことばかりに目を向けていると、
今の幸せを噛みしめることができない。
一緒にいると楽しいはずなのに、
それと同時に将来への不安に思いを馳せる。
先のことも大事だけれども、
人生なんて思いもよらないことが起こるもの、
あまりそこにばかりこだわっても仕方ないし、
相手にも「不安」を移してしまうよ。
だから「楽しい」って、
会っているときは心から「楽しい」って、
今を楽しむことだけに目を向ければいい。
「不安」から逃れるすべはないけれど、
自分の心をごまかして、
「楽しい」で「不安」を隠してしまえばいい。
そうしたらショウタイム、
二人は舞台の真ん中で、
二人だけの時間を演出する。
いくつになったって、
プリンスとプリンセス、
「お手をどうぞ、プリンセス」
なんて言いながら、
手を引いて夢の国に逃げ込めばいい。
二人の時間は二人だけのもの、
今はまだそれでいいはず、
好きな相手が目の前にいるのに、
見えない将来ばかりに思いを馳せて、
「不安」ばかりに目を向けて、
楽しむことを忘れてはいけない。
もう少し先でいいはず、
舞い上がる気持ちを抑える必要なんてない。
「楽しい時間を共有すること」
それを忘れてしまったら、
一緒になってもただの同居人、
「好き」の気持ちは一時的かもしれない。
だからそれが燃えているうちに、
たくさんの思い出を作って、
将来の礎を築こう。
二人の間に壁ができてしまっても、
その「思い出」が壁を壊す道具となってくれる。
道具は多いほうがいい。
ハンマーだけでは心もとないな。
どんな壁でも壊せるように、
戦車やミサイルなんかも準備しておきたい。
「二人の原点」
そういうものを築くことができれば、
何があっても二人で乗り越えていけるはず、
「好き」が燃えているとき、
その時が一番相手のことが輝いて見えるとき、
中島美嘉『一番綺麗な私を』
「一番綺麗な私を抱いたのはあなたでしょう」
今がそういうときなのだ。
だから目の前の彼女との思い出を、
楽しい思い出を、
一つでも多く作りたい。