「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

頭の中が忙しい人

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ある種の発達障害的な要素なのかもしれない。

それと同時に才能と言えるものなのかもしれない。


常にあれこれ考えを巡らせて、

先のことやら過去のこと、

シュミレートしたり掘り起こしたり、


感情は目まぐるしく移り変わり、

それをコントロールするにも一苦労、


私はおそらくこの気がある。

何でもさらけ出しあった親友と呼べる友人もこれ、


夜になると、

いろいろなことがグルグルと頭の中を巡るから、

「不安」や「怒り」といった感情が幅を利かせる。


うまく呼吸を整えて、

それらを飼いならしながら、

長い夜を越える日もある。


もともとぐっすりと眠れるタイプだった。

眠れないなんて考えたこともないくらいに、


こうなったのは3年前のパニック障害からだ。


自律神経が馬鹿になってしまったから、

夜中に突然目が覚めるし、

体が重くて辛い時期がある。

ちょうど今はそんな感じ、


不便な体と引き換えに、

色々なものが見えるようになった。


凝り固まった価値観に執着して、

どんどん心を硬直させていた。


その凝りをほぐして、

柔軟に物事を見られるようになった。

些細な変化に目が向くようになり、

女子力は無駄に高まった。


村上春樹『ダンスダンスダンス』


「誰よりもうまくステップを間違えずに、

とにかく踊り続けなければならない」


生きづらい体になったから、

生きやすい心を手に入れる。


そうやって少しずつ前に進んできた。


だけれども、

「不安」や「怒り」に支配される夜は辛い。

自分のことを嫌いになってしまう。


メタ認知できているはずなのに、

なかなか負の感情は収まってくれない。


私の中で、

「不安」や「怒り」を手放したくないのかもしれないな。


「自我」では手放したくて仕方がない。

だけれども「無意識」が手放してくれないのだ。


「夢」は無意識の表層、


だから夜中に目が覚めて、

たまらなく心が落ち着かなくなる。


いくらそれらしい理屈をつけても、

心では許せない。


根本的な意味で、

心を成長させてあげるしかない。


どんなに誠実を装っても、

紳士的に振る舞っても、

心は醜いのだ。


なかなかそれを変えることは難しい。


だけれども向き合って、

少しでも変えようって努力して、

理想の自分に近づくこと、


それが「人生」ってものなんじゃないかな。


「不安」や「怒り」が簡単に消えてしまったら、

薄っぺらい人間になる。


だから「無意識」は、

「不安」や「怒り」を手放してくれないのかも、


河合隼雄さんの言葉だったかと思う。

精神疾患が治りにくいって才能があるってこと」


自分を納得させることができない。

理想が高いから、


手放したほうが楽だけれど、

自分に満足できないから、

手放すことができない。


「不安」や「怒り」だって同じ、

きっとそういうことなのだろう。


強く訴えかけてくる。

無言だけれども心の内側から、

強く訴えかけてくる。


それを無視することは私にはできない。


自分であって自分ではない。


「無意識」ってやつは、

とても面倒で扱いに困るやつだ。