「惜しいことをしたな」
婚活の最後にお会いした方からは、
最後の最後で好意を伝えられたものだから、
その気持ちを受け止めてみれば良かったなって、
そんな気持ちになることがある。
結局、2ヵ月で10人と会うほどにがむしゃらに動いた結果、
誰とも結ばれないことを選んだ。
「好きだな」
その報われなかった思いと、
同じくらいの気持ちになれる人とは出会えなかったから、
だけれども改めて感じる。
この年で経験していないほど負け続けていても、
私も男の端くれなのだ。
「惜しいことをしたな」
そう思うときは決まって寂しい夜、
一人で悶々としながら、
その不誠実さに葛藤する。
結局は女性のことを、
性欲を満たすための道具としてみているのかな。
色々考えた末に、
最後は直感に従って、
自分で選んだ選択なのに、
一側面に突き動かされて、
たいした時を要さずに後悔に苛まれる。
なんともご都合のよろしいことで、
体調はだいぶ戻った。
失われていた欲求とともに、
湧いてこないことが不安だったから、
それは喜ばしいことなのだろうけれども、
たまらなく寂しい夜に、
たまらなく惨めな気持ちになる。
「なんでいつもこうなのだろう」
いつだってうまくいかない。
寂しさを紛らすために関係を先に進める。
そんな弱さに身を委ねることすらできない。
いつだって理性が先に顔を出す。
そしてふと本能が顔を出したときに、
たまらなく惨めになる。
人だって動物、
後先考えないで、
相手の気持ちなど二の次で、
本能に従ってしまえばいいのかな。
そんなことを考えていても、
一度、自分で欲求を処理してしまえば、
しばらくは欲しがらない。
なんともご都合のよろしいことで、
いくら紳士を気取っても、
所詮は動物なのだ。
心に正直に、
前向きな意味で心に正直に、
また心から「好きだな」と思える人と出会って、
チャンスを掴み取りたい。
もうこれ以上、
惨めな思い出を増やしたくないな。