愛犬が亡くなりました

 

ひとつ落ち着いたと思ったら、

また試練が顔を出す。


30過ぎてからはそんな繰り返しだ。

いつか穏やかな日は来るのだろうか。


昨日、実家の愛犬が亡くなりました。

チワワ オス 9さいでした。


まだだいぶ動揺しているけれど、

気持ちを落ち着けるために文章にします。


長いこと実家にいたし、

実家の近くに住んでいるので、

帰るたびに遊んでいた。

ついこの前、遊んだ時は元気に飛び回っていたのに、


午前中は、

少し様子がおかしいものの心配するほどではなかったみたい。


念のため病院に連れていくと、

簡単な診察と薬で様子を見てください程度だったそう。


しかし午後になると急変して、

そのまま入院となったみたい。

仕事から帰ってしばらくすると母親から連絡があった。

危篤とのこと、


その連絡まで調子を崩していたことすら全然知らなかった。

それくらい急なことだった。


検査は定期的に受けていたし、

それまで病気と言われたことはなかった。

それなのに急に逝ってしまった。


最後にひと目会えたけれど、

酸素ケースの中で呼吸するのも苦しそうにしていた。


最後の最後まで命を燃やしていた。


家族で対面すると、

本当はもう力なんて残っていないのに、

小さな声で吠えた。

医師からは「呼吸が辛くなるから吠えないで」って言われていたけれども、

何度も何度も小さく吠えていた。


私がケース越しに顔の前に指を出すと舐めようとしてくれた。

もちろんケースが邪魔をして舐められない。


いつもペロペロとしつこいくらいに舐めてくれていた。

だけれども最後は舐めさせてあげることはできなかった。


医師から説明を受けた。

病変はあるもののそこまで酷いものではなく、

複合的な要素で呼吸が苦しくなっているとのこと、

薬の効果が見られなく目に見えて衰弱しているから、

覚悟したほうがいいとのこと、


医師もまさかと思うほどの急変だったみたい。


命限りあり、

時間は有限なのだな。

そういうことを教えてくれているみたい。


本当の最後の最後、

別れ際、最後の力を振り絞って立ち上がった。


「帰りたいよ」って合図なのはわかる。

だけれども帰れないんだよ。

胸が張り裂けるような思いだった。


それから一度帰って2時間ほどして、

母親に連絡があった。

「たった今息を引き取りました」とのこと、


それから迎えに行って、

亡骸を触るとまだ温かかった。


半分目は開いていて、

寝ているだけのようだった。


いつもは寝ている時にちょっかいを出すとすぐに起きて、

「お腹をさわれ」と腹ばいになる。

お腹を撫でてやると気持ちよさそうにして、伸びるような仕草をしたあとにまた寝そべる。


だけれどもいくら触っても反応はない。


いつもはせわしなく動かしている耳も全く動かない。

頭を撫でても、鼻を触っても、

もう嫌がるそぶりはしない。


小さな体で、

全身の色んな器官をフル動員して、

一生懸命に生きていたんだよな。


少し前から泣いていたけれど、

対面した途端は堪えきれなかった。


触ってみて実感した。

もういなくなっちゃったんだなって、


私が絨毯に横になると、

すぐに寄ってきてお尻をつけてくる。


ご飯の時間が近づくと、

調子良く足元に寄ってきてアピールをする。


会うなり「遊べ」って、

おもちゃを持って足元に置く。


冷蔵庫を開けるだけで、

「何かくれるのかな」って期待して、

じっと見る。


テーブルでご飯を食べていると、

「何か落ちてこないかな」って、

辺りをクンクンと嗅ぎ回る。


臆病で怖がりなくせに、

自由で媚びない。

何かをして欲しい時にだけ、

調子良くおねだりする。


そんな子だった。


そんな姿をもう見られないんだな。

そう思うと涙が止まらなかった。


使命を果たして、

急に逝ってしまったんだな。

もうこちらでやることはなくなったのかな。


昨日は実家に泊まって、

亡骸の隣の部屋で一夜を過ごした。

いつも一緒に過ごした部屋で、

 

ふりしきる雨の音を聞きながら、

空まで涙を流してくれるよう。

この雨がすべての辛さを洗い流してくれるかな。

そんなことを考えて過ごした。

 

何度も目が覚めて、

その度に少しずつ受け入れて、

気がつくと朝を迎える。

そんな夜だった。


だけれどもこれも何かを教えてくれている。


一生懸命に生きるってこと、

自分のことを一番に生きるってこと、

生きるって大変なんだってこと、

命限りありってこと、


試練ばかりが続くのだ。

乗り越えて大きくなるしかない。


だから今は思う存分悲しんで、

思う存分思い出に浸って、

思う存分感謝するしかない。


素敵な思い出の1ページにおさめるために、

逃げてはいけないのだ。


向き合おう。