「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

疎結合と密結合

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関わりが深ければ深いほど、

離れるのに痛みを伴う。

体の一部になってしまうから、


密結合とでもいうのかな。


だからって、

色んなものと自分を切り離して、

「自分とは関係ありません」って、

そういう生き方をしていたら、

虚しさばかりを感じてしまう。


痛みを伴うことになっても、

人は何かと繋がらないと生きてはいけないのだ。


それを失いたくないから必死になって、

それを奪われようとするから怒りが生まれて、

「自分らしさ」を守るために人は生きているのかな。


心を動かし続けるのだ。

そうして喜びも悲しみも、

痛みや怒りさえも自分の一部として受け入れる。


「生きる覚悟」って、

きっとそういうもの、


何かがあるたびに振り回されて、

心を揺さぶられて、

痛みを感じて、


そういう経験ばかりしていると、

心を動かすことを恐れて、

心が動かないように努めるようになる。


「生きてきた証」


そういうものって心を動かすから見えてくるはずなのにね。


頑張っている人を嘲笑ったりだとか、

「どうせ無理」って決めつけたりだとか、

どこか冷ややかな目で見て、

無駄な労力は使わないってかっこつけて、


シニシズム

冷笑主義ってやつ、

 

熱くならないことで、

諦めてしまうことで、

自分を守ろうとする。


周りと自分を切り離して、

心が動かないように無関心を決め込む。

世の中に期待などしていないから、

 

疎結合ってやつ、


そうやって心を過保護にしても、

心の虚しさは埋まってはくれないよ。


色んなものと繋がって、

それを手放すたびに痛みを感じて、

人生ってその繰り返し、


先回りばかりして、

損をしないようにって、

苦しい思いをしないようにって、


リスクを避けて、

コスパばかりを気にして、

動かない理由ばかりを探して、

 

そんな人生に何が残るのだろう。


痛みを感じて、苦労して、

もがきながら一日一日を積み重ねていく。


いいじゃないか。

生きてるって感じがして、


穏やかに生活できることが幸せ、

だけれどもそれって移ろいやすいもの、


心を強くしてあげて、

穏やかでも幸せ、

大変でも幸せ、

いつだって幸せ、


そう思えるようになれたならば、

人生の課題の大半はクリアしたようなものなのかな。


いや、そんなに甘くはないな。


人生には思いもよらぬことがたくさん起こる。

その度にそれと向き合って、

日々を積み重ねていくしかないのかな。

 

クリアなんてできない無理ゲーなのかもしれないな。

それでも最後は悔いなく逝く。


生きるって大変なこと、