「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

夢中に生きるってどうするんだっけ?

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周りからいろいろなものが消えていく。

手放す時期に来たのかな。


熱を上げていた婚活を切り上げて、

かかえていた資格の試験を全て終えて、

体調が落ち着いてきたものだから、

ゆっくりと次のことを考えようと思った矢先、

今度は愛犬を失って、


バレーボールは終わり、

ラグビーも日本は敗退して、

野球の日本シリーズもあっけなく終わった。


しばらく読んでいた本も読み終えて、

通っていたジムは月末で退会する。


手放すものばかりで、

手に入るものはあまりない。

おまけに寂しさを紛らすための術もない。


そういう時期、


立ち止まる時だよって、

教えてくれているのかな。


それとも、

新しいことを始める時だよって、

そういうことなのかな。


忙しくなろうと思えばなれる。

そんな球はあるのだけれど、

どうにもあまり気乗りしない。


それに乗っかると、

なんだか搾取されているような気がしてしまうから、


昔はそんなことを考えもしないで、

夢中になれたものなのに、

歳をとってしまったのだな。


もうしばらくは心を落ち着けて、

目の前の責任だけを果たしていればいいのかな。


だけれどもそれだけでも、

なんだか責任は重くなる一方だ。

体力はどんどん落ちているのに、

かかえているものはどんどん増えていく。


いつまで片手間に責任を果たしていけるのかな。

両手まで塞がってしまったらきっと、

逃げ出したくなるだろう。

 

これでは結婚なんてとてもできそうにない。

おひとりさまの覚悟を決め込むべきなのかな。

 

夢中になれる体力を失ってしまってから、

夢中になれる心まで蝕まれてしまった。


もう少し、

夢中に生きていたいな。


夢中に、

幸せを追い求めて、

自分よりも大きな世界に対して、

使命感を持って生きていけたらな。


そういう時期って、

どこで終わってしまうのだろう。


子供の頃は、

何に対しても夢中だったのに、

 

世界と自分が密結合していて、

「世界に何か影響を与えられる自分」

そういうものを信じていたものだから、

世界が輝いて見えた。


夢中に生きるって、

どうしたらいいんだったっけな。


思い出そうとするほどに、

それが遠くに行ってしまう気がする。

 

考えれば考えるほど、

何か理由を探してしまうのだ。

それでは夢中になんてなれっこないな。

 

大人になると頭で考えるようになる。

だから夢中になれないのか。