「ほっといてくれ」
人を寄せ付けないようにって、
そんなにささくれて、
「痛い」
その声を聞くたびに、
本当は僕の心も痛いんだ。
「いたい」
本当はいっしょに居たい。
そんな気持ちを隠すために、
精一杯にささくれだって、
傷つけようなんて、
まったく思ってもいないのに、
この体のせいで傷つけてしまう。
大切な君を、
傷つけてしまう。
いつだって、
「居たい」
このささくれを引っ込めて、
その気持ちを素直に表現できたらな。
「痛い」
その声を聞くたびに、
そう思うんだ。
「手間がかからない」
それが人気の理由って言われるけれど、
ささくれながらも「構ってほしい」
いつもそう思っている。
「見た目だけで判断しないでよ」
本当はとても寂しがりや、
だから人目を引きたくて、
きれいな花を咲かせるんだ。
こんな見た目だから、
誰も触れてはくれないけれど、
僕をじっと見つめてくれる、
そのまなざしに触れたくて、
きれいな花を咲かせるんだ。
臆病をこじらせて、
こんな体になってしまったけれど、
君のぬくもりに触れたくて、