世の中には悲観的な報道が満ち溢れている。
数字を稼ぐためにあえてエキセントリックな方向に寄っていく。
偏向報道というやつ、
もはやそれが当たり前になりすぎて、
偏向報道であることにすら気が付かなくなる。
「世界は悪い方向に向かっている」
環境問題だとか、
凶悪事件だとか、
モラルの崩壊だとか、
たしかに一部でそういう事はあるのだろう。
だけれどもそれって昔からあることなんじゃないかな。
世界が近くなったから、
極端なレアケースが身近になっただけ、
それにも関わらず、
そんな報道ばかりが続くから、
「世界は悪い方向に向かっている」
そんな印象になる。
そうすると本当にそっちに引っ張られてしまうよ。
悪い方悪い方にばかり引っ張られてしまう。
いいことなんてほとんどないから、
ニュースを見たくないって人もいるんじゃないかな。
「人の不幸は甘い蜜」
野次馬根性にばかり磨きがかかって、
人を人とは思わなくなってしまうんじゃないかな。
画面の向こう側にいるのは、
自分の同じ生身の人間のはずなのにね。
「あれよりはマシだな」
そうやって大して満たされてなどいないから、
自分の現状に少しばかりの価値を付与する。
ネガティブな情報ばかりに触れていたら、
ネガティブな人間になるのは当たり前、
そうやって、
みんながネガティブなレールの上を進んでいく。
ネガティブであることにすら気が付かないで、
その先に待ち受けているものはなんだろう。
「自分さえ良ければいい」
自分が損をしないことに躍起になって、
叩きやすい対象を見つけては、
それを叩くことで自分が大物になった気になる。
1つ人をけなすたびに、
少し心がすり減ってしまう。
人を人と思わずに、
道具か何かと勘違いして、
どんどんどんどんすり減って、
気がつけばもう小さな欠片しか残っていない。
そのことに気がついたとしても、
あとはもう、残ったその欠片を大事にして、
残りの時間を生きながらえるしかないのかな。
「連戦連勝!破竹の勢い!」
昔はそうやって洗脳してきたけれど、
今は逆の意味で「将来への不安」を煽って、
数字を稼ぐために洗脳しているのかな。
「ネガティブストリーム」
もはやこの流れを止めることは出来ないのか。
人も少しずつ進化しているみたいだけど、
人の心ってこれからどうなってしまうのだろう。
引きずられないように、
強い心を持ちたい。