「婚活」って、
そういうものなのかもしれない。
それだと語弊があるか。
私のしている「アプリでの婚活」(以下、婚活)は、
そういうものかもしれない。
結婚に向いていない理由があるから相手がいない。
だから「そろそろまずいな」って思って婚活を始める。
男女ともにきっかけはそんな感じだろう。
「結婚に向いていない理由」
もちろん人間性だけの問題ではない。
一人が好きだったり、
収入や容姿だったり、
理想が高かったり、
女性の場合は、
失恋の傷を負ったばかりに、
勢いで始めるケースを見かける。
そういう人は、
「最近長年付き合った恋人と別れました」
だなんてわざわざプロフに書いている。
そんなことをしたって、
まともに婚活をしようとしている側からすれば、
マイナスでしかないのだからよせばいいのにね。
きっと傷を癒やすことが目的だから、
感情を抑えられないのだ。
「婚活」ってやはり傷の舐め合いなのかな。
傷ついた自尊感情を癒やすため、
自分の価値を確かめるため、
そのために市場に繰り出してみる。
少しうまく写真を撮れば、
数字はどんどん上がっていく。
「私って捨てたものじゃないのね」
そうやって知らない誰かに傷を舐めてもらう。
男だってそう。
そこそこのスペックがあれば数字は伸びていく。
マッチした女性の顔写真を眺めては、
「俺だってまだ捨てたものじゃないのか」
そうやって自尊感情を回復する。
そういうところから始めたところで、
結婚につながるケースなんてほとんどない。
「生身で接するうちに徐々に気持ちが盛り上がる」
そういう過程をすっ飛ばして、
スタートから条件で選んで選ばれるから、
気持ちの釣り合いが取れないのだ。
自尊感情の傷ついた人の集まりだから、
普段コミュニティで接する異性たちのほうが、
よほど魅力的なケースも少なくない。
(そういう人には大体相手がいるのだけれども)
「妥協するかしないか」
大抵はそこから始まる。
そういう事ばかりを考えているうちに疲れてしまう。
そうやって自然と連絡は途切れる。
男は馬鹿だから、
容姿と社交辞令だけで気持ちが盛り上がることもある。
だけれども女性は合理的だから、
よほど自分に自信がない場合を除いて、
本気で相手を求めている人なんてほんの一握り、
「前に進んでいる気になる」
実際に結婚することよりも、
きっとそれが大事なのだろう。
たとえ一方が覚悟を決めて、
本気の相手からアプローチを受けたところで、
本気で受け止めることなどできない。
それが出来るならばとっくに結婚しているはず、
それが出来ない人の集まりなのだ。
結局は自分が変わらないと何も進まない。
いくら出会いを重ねても、
「婚活」をしていることに満足するだけで、
本来の目的からは遠ざかるばかり、
自分の中にある、
「結婚に向いていない理由」
結局はそれと向き合うしかないのだな。
どう考えても私は婚活どころか、
結婚にも向いていない。
さて、どうしたものか。