人は理想を描いて、
その理想を叶えようと奮闘する。
誰しもそういう時期はあったはず、
そんな「美しい世界」
飛び抜けた天賦の才や、
恵まれた環境に後押しされて、
その世界から一歩も出なくても生きていける。
もしかしたらこの世には、
そういう人種もいるのかもしれない。
だけれども99.9999%の人間は、
その世界だけでは生きてはいけない。
「キレイごと」では済まないのだ。
どこかで理想と折り合いをつける必要に迫られる。
下手にその時期が遅れるほど、
その世界から抜け出すために苦労を要する。
最後まで抜け出すことができずに、
行き場を失ってしまうこともあるのかもしれない。
自分の可能性を信じ切って、
周りも「頑張れ」って応援してくれて、
「恵まれた環境」
でも、それって本当に恵まれているのかな。
地に足ついた目標を勧めてくれる人達に囲まれたほうが、
恵まれているんじゃないかな。
「閉じこもっていないで出てきなよ。
死ぬまでそこにいるつもりなの?」
「美しい世界」に閉じこもっているけれども、
両耳はいつもその言葉を待っている。
働かなくたって、
衣食住には困らない。
それもまた「美しい世界」なのかな。
下手に人の夢を応援してさ。
応援している側はそれで自尊感情を満たすことができる。
結局は自尊感情の満たし合いなのだ。
自分を気持ちよくさせてあげること、
人は精神的自慰行為なしでは生きていけない。
だから閉じこもっていないで、
さっさと人を応援する側に回りなよ。
「自分にはできなかったから応援したい」ってさ。
そんな共感を口にして、
自尊感情をドバドバ満たしてあげればいい。
自分の外にも「美しい世界」を見つけること、
「美しい世界」に閉じこもるよりも、
そっちのほうがずっとコスパがいい。