10個も年下の女の子、
気がつくと裏方で頑張っていたり、
誰も見ていないところでも着々と物事を進めていたり、
誰かがやらないといけないことを淡々とこなして、
あたかもそれを当たり前のようにしている。
誰にアピールするわけでもない。
「ちゃんとしていたい」のだろう。
きっと手持ち無沙汰なのが苦手なのだ。
何か仕事をしていたい。
生産性のあることをしていたい。
少しでも経験を積みたい。
その感じはとてもわかる。
「あー、同じ人種だな」
そう思った。
「いつもありがとう」的なことを言われるけれど、
飲み会は参加者よりも幹事をしている方が楽、
やるべきことがたくさんあるから、
私はいつも割と好きでやっているのだ。
なんだかそんな感覚、
私が同じ歳の頃には、
もっと功名心を覗かせていた気がする。
それを全く覗かせない姿に感心した。
・何か仕事をしていないと自分を無価値に思えてしまう。
・些細なことでも経験を積みたい。
・自分の行動を無駄なく制御したい。
・自分の周りをなるべくコントロールできる状況にしておきたい。
私の動機を言語化するならば、
おそらくそんなところだろうか。
彼女はどうなのかわからないけれど、
そう遠からずのはずだ。
「同じ人種だな」
繰り返すけれど、
やっぱりそう思った。
功名心はゼロではないだろう。
だけれどもそれは副産物で、
それよりも「ちゃんとしていたい」のだ。
この感じの伝わる人はいるかな?
「頑張っている自分が好き」よりは、
「頑張っていないと自分を認めてあげられない」
に近いのかな。
動機はともかくとして、
そういう淡々とやるべきことをする姿って、
見ていて気持ちのいいものだし、
素直に感心する。
私も周りから、
少しはこんな目で見られているのかな。
そう思うと悪くはない。
「同族嫌悪」って経験はあるけれど、
その逆もあるのだな。
なんだか少しだけ自分のことを、
認めてあげられたような気がした。