人は自慰ばかりして生きている

f:id:tureture30:20200119090613j:image

 

人間なんていい加減なもので、

その時の気分や体調、ホルモンバランスなどで、

その主張は180度変わることも珍しくない。


自分が可愛いのだ。

そして自分を気持ちよくさせてあげたいのだ。

常に自分を慰めている。


何も性欲だけではない。

人は自慰ばかりして生きているのだ。


村田沙耶香『タダイマトビラ』


かなり衝撃的な作品だった。

機能不全家族の中で「家族欲」を満たすために自分を慰める。

ぬいぐるみ「ニナオ」を使った、

「カゾクヨナニー」と呼ぶ行為で、


人にはいろいろな種類の欲望がある。

だけれども手に入らないものも多い。


しらずしらずのうちに、

代わりのものでそれを埋めている。


「愛されたい」


そういう欲望が強いと、

恋愛体質になるのかな。


自分の中でのハードルを下げて、

「誰でもいい」って、


その中で後はタイミング、

ちょうどすっぽりと穴にハマるように、

お互いが惹かれていく。


そういう事なのかな。


条件がどうだとか、

状況がどうだとか、

そういうことに縛られているうちは、

おそらく恋に落ちることはない。


もっとフラットに構えていて、

ふとした瞬間にすっぽりと落ちる。

 

「笑窪は恋の落とし穴」らしい。

素敵な笑顔が恋へと誘うのだ。


私は理性的すぎる。

自分を、そして周りの環境をコントロールしたがる。

 

だけれども、

「愛されたい」

心からそう思っている。

もっと欲望に正直になればいいのに、


たとえ代わりのものであっても、

寄り添ってみれば案外うまくいく。


人って愛に飢えているのだから、


だから一度一緒になってしまえば、

それを与えてくれる相手からはなかなか離れられない。

そうして少なからず依存関係に陥る。

 

どんなにクズな相手でも肯定したがる。

悪いところを少しばかりの良いところで上書きしてしまう。

自分の欲望を満たして欲しいから、


あれこれ考えたって仕方がない。

結局は運命様に従えばいいのだ。


「なんで一緒になったの?」


夫婦に問いかけたときに、

最も多い回答は「好きだったから」ではない。


照れ隠しもあるかもしれないけれど、

「なんとなく」だとか、

「一緒にいて楽」だとか、

「タイミングが合った」なのだ。

 

一緒になるのに確固たる理由なんてない。

 

共通項を強いて挙げるならば、

「満たされたい」から、

 

人は「欲望」の奴隷、

行動の一つ一つが自分を慰めるため、

 

人は「満たされる」ために、

自分を「満たしてあげる」ために、

そのために生きているのだ。