最後に彼女がいたのは大学生のころ、
かれこれ10年以上相手がいないことになる。
友達の延長線、
元々はとても仲のいい年上の女友達だった。
詳しくはプロフィールの「恋愛遍歴」にあるけれど、
私が別の人を好きで恋愛相談から始まった相手だった。
何度かお泊りをしても手を出せない私、
私は学生で相手は社会人、
そんな中ですれ違い別れることになった。
それからも色々あったけれど、
実を結ぶことは一度もなかった。
奇跡的にすれ違い続けた人もいた。
おそらく両想いの時期があった(と私が勝手に思っている)けれど、
うまくいかなかった相手は片手では収まらない。
私は自分の気持ちを確かめるために、
とても長い時間を要してしまう。
そうしていつだってうまくいかない。
そんなこじらせ街道を今も現役で突き進んでいる。
この9か月くらいで、
12人の女性とデートを重ねた。
その中で一人だけとても惹かれる女性と出会えた。
去年の夏のことだった。
手をつないで帰った夜、
電話でささやかれた素敵な言葉たち、
何度も私に触れてくるその手から伝わる温もり、
誰に話しても、
「今回はうまくいきそうだね」って、
そう言われるくらいには関係は深まった。
だけれども、
そう思っていたのは私だけだったみたい。
突然の「電話してもいいですか?」
妙によそよそしい文面から察する。
予想通りだった。
1本の電話ですべては終わってしまった。
それからは彼女の幻影を追いながらも出会いを重ねる。
私次第でうまくいきそうな相手もいた。
だけれども、
「あの子よりも素敵だと思えない」
そうやって先には進めなかった。
ここ最近は傷も癒えて、
「初めから好きと思える人となんて出会えない。
とにかく交際しないと何も始まらない」と、
ある意味では妥協の出会いを重ねていた。
不誠実かもしれないけれど、
「婚活」と称して、
少し若い子をターゲットに、
「とりあえず彼女を作る」という目的で会っていた。
そうすると今度はまたうまくいかない。
そういう態度が伝わるのだろうか。
あれだけ前のめりに来ていた女性が、
理由もわからずにサッと引いて行ったり、
音信不通になったり、
「彼女ってどうやって作ったらいいんだっけ?」
結婚はおろか、
それまでわからない。
出会いを重ねるたびに傷は増えて、
女性を信じられなくなる。
これ以上、出会いを重ねたって、
気持ちは大きく動かない。
もう一生彼女なんてできないのかな。
たまらなく好きになる相手って、
もう二度と現れないのかな。
これ以上何を失えば、
心は許されるの、
One More Time 季節よ移ろわないで、
One More Chance 次の場所を選べない。
春はもうすぐだけれども、
私の心は冬のままだ。
いや、去年の夏から止まったままなのかな。