「お酒を飲むとどうなるんですか?」
先日デートをした時のこと、
お相手から不意にそう聞かれた。
少し考えて答えた。
「やたらと周りにいる人を褒めるようになるかな」
相手の女性は答える。
「なにそれ?最高じゃないですか」
そうしてその翌日から、
彼女は音信不通になったのだけれども、
「褒め上戸」
別に良く思われたかったわけではない。
振り返ってみるとそうなのだ。
会社でもそう。
友人ともそう。
私は酒が入るとやたらと褒める。
普段はどれだけ褒めそびれているのかというくらいに、
やたらと褒めている。
私はリアル「コウペンちゃん」か。
人によっては馬鹿にされていると思うのかな。
おそらく私の得意ゾーンは、
40代から60代だ。
男女問わず、
やたらと気に入ってもらえることが多い。
女性でも、
年上のお姉さまとは、
うまくやっていけるのだ。
パートナーとして意識しないからなのかな。
それとも私が若い子に気兼ねしているのかな。
お酒を飲むと本性が出るっていうけれど、
それならば私は「嫌われたくない」って、
そういう思いが強いのかもしれない。
だから先手を打って、
相手を褒めることで自分を認めてもらいたがるのかな。
見方によっては「いいやつ」
だけれども私は誰よりも私のことを知っているから、
だからネガティブな発想しか出てこないな。
だいぶ自意識を捨てられたつもりでいたけれど、
「嫌われたくない」
まだまだそう思っているのかもしれない。
上から目線だと嫌われるし、
下からだと舐められる。
女性との接し方って難しい。
だけれども、
意識しなければ関係を築けるのだ。
うまくいかないたびに、
自尊感情を傷つけられて、
若い女性に対する苦手意識が植えつけられるのかな。
はっきり言って女性が怖い。
若くてきれいな女性が怖い。
「友達の延長線」
最初の彼女はそうやって付き合った。
そう思えればいいのだけれど、
この年までこじらせて、
うまくいかないことばかりで、
「またうまくいかないのかな」って、
そういう自信のなさが伝わるのかな。
いくら上辺だけ取り繕っても、
女性の目から見れば、
腐れ童貞のこじらせ魔法使い男だって、
バレてしまうのかな。
するべき時にするべきことをしてこなかったから、
それも受け入れるしかない。
そして克服するしかない。
自信がなくて卑屈で、
女性が怖くて、
そんな男をパートナーにしたいと思う女性はいないのだ。