ドラマ『知らなくていいコト』
「後から出会ったってだけで、
この気持ちを汚いもののように見られたくない」
そうやって不倫を肯定する愛人、
それに共感する同じく不倫に興じる主人公、
そりゃそうだけどさ。
「結婚」って契約行為、
愛がなくなっても責任は残るのだ。
大人になるって、
そういうことなのかな。
いや、何があっても自分で責任を取ること、
契約行為を破ったら法は守ってくれないのだ。
気持ちに正直に生きて、
後悔することってたくさんある。
もちろん逆も同じくらいある。
正直に生きられなくて、
後悔することも、
だから結局は誰からどう思われても、
自分のしたことに責任を取ること、
それが大人になるってことなのかな。
これは確か前にも同じことを書いた気がする。
自分にとっての世界で一番素敵な人よりも先に、
世界で二番目に素敵な人に出会うかもしれない。
そうした場合は、
その二番目の人を一番だと思うかもしれない。
そして結ばれた結果、
その後に一番の人に出会うこともある。
そうなったときに、
自分の心を押さえつけて、
それ以上、気持ちが動かないようにする。
最悪でも行動には至らないようにする。
それが社会のルールに則ると正しい行為、
人生って後悔の連続だから、
「なんでこの人と…」って、
そういうケースは多いのだろう。
それでも適齢期のうちに結婚したがる。
周りから遅れたくないから、
それって本能なのかな。
超自我に支配されていないかな。
チャンスを逃し続けている私が言うのもなんだけど、
結婚のために相手を探すのって、
なんだかむなしい気がする。
1年間続けてみてそう思った。
「本当に自分に合う人と出会えたならば、
相手もきっと同じように感じてくれる。
だからとんとん拍子にうまくいく」
よく言っていただける、
そういう既婚者の未婚者に対する優しさを、
とことん鵜呑みにしてみよう。
それと同時に、
そろそろ私も真剣に考えないといけない。
一人で生きていく道について、
これからお互いがたまらなく惹かれる相手に、
出会えるかもしれないけれど、
出会えないかもしれない。
「出会った順番でいくらでも関係性は変わる」
「運命の人」ってもしかしたら、
既に出会っていたのかもしれないけれど、
もう既にその人は誰かと一緒になっていて、
チャンスを逃し続けた私には、
これ以上チャンスは巡ってこないのかもしれない。
「もういいかな」
最近漠然と浮かんでくる言葉、
否定しなくていいところまで否定して、
なんだか自分がとても無価値に思えてくる。
「縁のない人生なんだ」
ほとんどゼロからいろいろと動いては見たけれど、
そういう覚悟を決めたほうが幸せになれるのかな。
それでも前に進まなければならない。
陽はまた昇るのだ。
そして沈むのだ。
命尽きるその日まで、
その繰り返しが続いていく。
うまくいかないことばかりに目を向けて、
それに引きずられても仕方がない。
状況はあまり変わらないけれど、
心境はだいぶ変わった。
「やるべきこと」をそろそろ見直したほうがいいのかもしれないな。
私が変わらなくても、
周りは変わるし、
周りから見た私も変わるのだ。