ここ最近の私の心を、
空模様で表現すると「曇り」だ。
決して晴れ間は覗かない。
かといって雨が降っているわけでもない。
そう、曇りだ。
時折どこかでゴロゴロと雷の音が聞こえる。
くすぶった感情を発散することもできずに、
だけれども雨は降らない。
いっそのことすべてを洗い流してくれればいいのに、
気持ちを発散できる場所、
年を取るにつれて、
そういう場所はどんどん減っていく。
雨に打たれたい。
冷たくて大粒の土砂降りの雨に、
「私はこんなに惨め」って、
そんな感傷に浸ることができるから、
あまりにもふがいない時って、
自分を痛めつけたくなる。
自分のことを嫌いで嫌いで、
許してあげることができないから、
だから、
「痛み」を免罪符にして、
許されようとするのだ。
そして、
この痛みを忘れないようにって、
「痛み」を体に刻み込むのだ。
「自分が許せない」
結局はそういうことなのかな。
少しばかりの不誠実さをいつまでも許せない、
そんな自分を許せないふがいなさ、
私がナルシストで、
理想の世界を持っているものだから、
その美学に反するものを許せないだけ、
駄々をこねている子供と同じだ。
自身の暴力性と向き合うって、
自分でその醜さをあぶりだすって、
とてもつらい作業、
ふと空を見上げると、
今日も曇っているな。