一日中、一人で家にいて、
気が付くと夜を迎える。
そんな日が増える。
イベントは中止、
楽しみな予定は全て白紙、
恋人たちはなかなか会うことができない。
人との接点はメールやチャットだけ、
案外仕事って人と会わなくてもできてしまうのだな。
最近結婚したあいつらは、
「不安だ」と言いながらもどこか楽しそう。
「二人でゆっくり過ごす時間がとれてよかったね」
皮肉を込めたつもりはないけれど、
そんな皮肉めいた返事をしてしまった。
どうして自分には、
こんな時にいっしょにいてくれる相手がいないのだろう。
「あの時にああしていれば」
一人の時間だけはたっぷりあるものだから、
そんな無駄な後悔が頭をよぎる。
だけれども、
孤独に耐えることって、
これから先にたくさんあること、
「誰かが隣にいてくれないと生きてはいけない」
そんな自分だったらきっと、
誰かといっしょになってからも、
相手に寄り掛かるだけになってしまう。
「自立した個人同士がいっしょになる」
足りないから支えあうのではない。
それぞれが一人でも幸せだけれども、
「二人ならもっと幸せ」だと思えるから、
だからいっしょになる。
そういう関係の方が、
あなたには合っているんじゃないかな。
だから今の期間は一人で生き延びて、
たくさん「孤独」を吸収して、
「一人でも幸せなんだ」って、
そう胸を張って言える自分になる。
そのための期間なのだ。
それで遠ざかる縁ならばいらない。
それに共感してもらえる縁を引き寄せるのだ。
「結婚したい病」を治すにはいい機会、
英気を養って、
いざと言う時に機を逃さない自分になる。
「幸せ」をつかむ人って、
よほどのクズはともかくとして、
誰といっしょになっても「幸せ」を感じられる人、
逆に「幸せ」を逃す人って、
誰といっしょになっても不満の尽きない人なのかもしれない。
自分で自分に制約をつけて、
少しでも気に入らないと切り捨てて、
それって「自信がない」ってことの裏返し、
「一人で生きていく自信」
いつまで続くかわからない。
こんなにも「孤独」と長く向き合う期間、
それが培ってくれるんじゃないかな。
だから負けるな。
単身者たち、
コロナに負けるな。
私も、負けるな。