「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「幼稚な全能感」ってやつ

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人には「自己肯定感」が必要だ。

 

自尊心だとか自尊感情

アイデンティティと言い換えてもいいかもしれない。

 

地位や名誉、

資産や肩書き、


そういう物を手に入れるほどに、

その人の自己肯定感は高まる。


一見するとそうだろう。


だけれども、

そういうものを心の拠り所にすると、

それを失った途端に、

自分が何者だかわからなくなる。

 

手に余る栄光を手に入れたことで、

人格まで変わってしまう人もいる。

 

「自分は優れているんだ」って、

他人の評価でしかそれを確認できなくなる。

 

一種の依存症だ。

 

人は強烈な高揚感を経験すると、

その対象に依存することになる。

 

それが強烈であればあるほどに、

抜け出せなくなってしまう。


今まで積み重ねてきたもの、

裸になっても離すことができないもの、

 

そういうものが、

自分自身の本当の価値なんじゃないかな。


きれいに着飾って、

得意気に名刺を忍ばせて、

預金通帳を眺めながら自己肯定感を高めたって、

最後はすべてを手放すことになるのだ。


ありのままの自分を好きになってあげないと、

結局はどこかで行き詰まる。


誰が見ていても、

見ていなくても、

自分は自分のことを見ている。


だから自分のことを嫌いになるような行動はしない。


そういう積み重ねで、

「自分の価値を認めてあげること」

それを徐々にできるようになるんじゃないかな。


誰かに認めてもらわないと、

自分のことを認めてあげられない。

 

それでは余りにもかわいそうだ。

 

誰かに自分の価値を委ねたところで、

いつまで経っても救われない。

 

どこかで変わらなければならないのだ。


「幼稚な全能感」を捨ててさ。

「自分にはできない」ってことを認めようよ。

「自分は大したことない」ってさ。

 

そこから始まるんじゃないかな。

 

「自分が何者かを知りたい」

 

そういう言葉をよく聞くけれど、

それって本当に必要なことなのかな。

 

その言葉の頭には「誰かと比べて」って、

そんな言葉がつくんでしょ。

 

本当はさ。

自分は誰よりも自分のことを知っているけれど、

「不甲斐ない自分」を認めてあげたくないだけ、

 

人生は長いから、

上手くいくこともあれば、

上手くいかないこともある。

 

上手くいったことばかりに縛られると、

どうしたって上手くいかない時の自分を認めてあげられなくなる。

 

「ダメな自分を無条件に愛する」

 

それってとても難しいことだけれども、

一人の時間を取れる今だからこそ、

それに取り組むべきなのかな。

 

人は孤独と友達になれなければ、

真に大人にはなれない。

 

自己肯定感の源泉って、

自分で自分の価値を認めてあげること、

 

いい年して子供のままなのは嫌だな。

死ぬまで子供のままでは嫌だな。

 

どこかで手放してあげないと、

 

長いこと仲良くしてきて、

いつだって自分を守ってくれた。

 

「幼稚な全能感」ってやつを、