命は大事なものだ。
それは疑いようのないこと、
だけれども、
「命を先延ばしすること」ばかりに躍起になって、
「命の使い方」にはほとんど言及しない。
「使命感」
そんな一言で言い表せるものではないのかもしれない。
リスクに身をさらして、
それでも歩みを止めない人たち、
世の中にはそういう人たちがたくさんいる。
わざわざ海水浴場まで出かけて、
「なんで自粛していないんですか?」ってさ。
そういう報道をしている暇があったらさ。
直接話を聞くことは難しいだろうけど、
テレビに出ているコメンテーターのお医者さんたちからだとかさ。
聞いてみればいい。
どういう思いで現場は動いていて、
どういう立場の中で働いている人がいて、
どうすればその人たちの生活を守れるのか。
医療現場だけではない。
商業施設だって、保健所だって、建設現場だって、
鉄道だって、警察消防だって、
普段よりも何倍も気を使いながら動いている。
そういうことをもっと報道すればいいんじゃないのかな。
「命の使い方」
なんだかんだで人は、
「誰かの役に立っている」と実感したい。
少しでもそれを実感できることで「居場所」が与えられる。
そしてその輪は広がっていく。
必死な姿はそれに触れた人の活力になるのだ。
星野源さんの始めた活動がいい例だ。
だから不信感を助長するような報道ばかりしていないでさ。
偏向でもいい。
「感動ポルノ」って馬鹿にされてもいい。
励ましあえるような報道ばかりをすればいいんじゃないかな。
私は自粛している側だけれども、
自粛しない人を道化にして、
自粛を促すようなやり方は好きではない。
だから「命を守ること」
それも大事なんだけどさ。
「命の使い方」
それに目の向くような方法ってないのかな。
自粛、自粛ってそればかりだからさ。
みんな何をしたらいいかわからないんだよ。
「とにかく家にいればいいんだよ」って、
それでは人は満たされるわけがない。
だから何か触発を受けるような、
そういう方向性ってないのかな。
私は元がネガティブな人間だから、
どうにも不満ばかり溜まってしまう。
ましてや独り身だから尚更だ。
先に進んでいないような、
そんな感じ、
それを少しでも軽減できればいいのにと思う。
「命の使い方」
それを実感できるような方法って、
何かないのかな。