「自分は何かの一員」
そういう気持ちが心の支えになることは少なくない。
どこかに毎日通って、
決まった人と一緒に決まった時間を過ごす。
ルーティンってやつ、
それだけで「帰属意識」は満たされるのだ。
だけれども生活が大きく変わって、
自宅から出ることが極端に減った。
そんなものだから、
これまで帰属していたものに対する意識は薄れていく。
孤独を通り越して、
「自由」を求めるようになるのだ。
あんな満員電車に乗りたくないし、
ストレスにまみれて職場に通いたくない。
そう思っている人は少なくないんじゃないかな。
報道されたけれども、
アメリカの大手映画配給会社が、
協定を破って映画館上映よりも先に新作をネット配信したらしい。
しかもそれによって従来よりも大きな利益を得た。
今まで気が付かなかったけれども、
より効率的な収益構造ってあるんじゃないかな。
もちろんそれにより割を食う人が必ずいるのだけれども、
社会は変わらなくてはならない。
便利になればなるほどに、
人はそこから抜け出せなくなる。
それは歴史が証明してきたことだ。
だから時代に合うような構造にしていかないと、
どんどん淘汰されてしまうよ。
「帰属意識」
それって「与えられるもの」だったのが、
これからは「自分で見つけるもの」に変わる。
情報はあふれているのだ。
敢えて不便な環境に居続けることはしない。
「帰属意識を植え付ける」
それって企業にとって割と効率的な育成システムだったけれども、
これから先は本質的な有益性が求められるのだ。
逆に言えば、
「人のつながり」よりも、
「個人の損得」が優先されるということ、
これからの社会は、
よりシビアに、よりドライに変わっていくのかな。
かく言う私も「帰属意識」の薄れを強く感じている。
自立すればするほどに必要とするものは減ってくるのかな。
「人材の流動性」
それは日本における大きな課題だ。
「終身雇用制度の終焉」
いつかは来るその時が今回の騒動で早まったのかもしれない。
オープンハウスのCMを見て感じたけれども、
いつまでも変わらないものは「愛」ではなくて「駅近の土地」
それって本当なのかな?
テレワークが拡大すれば、
敢えて都市部に住む人は減るんじゃないのかな。
むしろテレワークを導入しているか否かで、
仕事を選ぶ人が増えていくんじゃないかな。
「アフターコロナ」
もう一度書くけれど、
「便利になればなるほどに、人はそこから抜け出せなくなる」
気が付いてしまったらもう遅いのだ。
通勤も満員電車も本当に必要なものなの?
必要な職種ももちろんある。
だけれども必要ない人が通勤しなくなれば、
満員電車の解消につながる。
そうやって社会全体のストレスを軽減するのだ。
そういう事をしていかなければいけないんじゃないかな。
きっと今はターニングポイント、
すでに淘汰は始まっているのだ。
それは多くの人が実感していることだろう。
政治家や経営者はもちろんだけれども、
一人一人がそのことを認識して、
身の振り方を決めていかないといけないんじゃないのかな。
月並みな結論だけれども、
強くそう思う。