「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

自分を「不幸」だと思っている人ほど「不幸」にしがみつく

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「それ見たことか。やっぱり私って不幸でしょ?」って、

「不幸」であることがどこか嬉しそう。


自分で自分の価値を認めてあげられないものだから、

「不幸」であることにアイデンティティを求めるのだ。


名著『カラマーゾフの兄弟

「まず第一に自分の人生を愛するところから始まる」


ヴィトゲンシュタインに通じるけれども、

神を信じるとか信じないとか、

神は存在するのかしないのかとか、

そんな答えのない議論にばかり時間を費やす暇があるならば、

黙して自分の人生を豊かにすることに時間を使えば良い。


「真理の探究」から得ることのできるカタルシスもあるけれど、

それってあまりにもコスパが悪いのだ。


それと同じ、


悩んで苦しんで、

「不幸」の理由に思いを馳せたり、

変えられない過去を振り返って、

さも意味ありげに武勇伝に仕立て上げたところで、

教訓になる部分なんて、

最初の数日で吸い尽くしているのだ。


それ以上「不幸」にしがみついたところで、

その先に今以上の「救い」はない。


不幸であり続けることで見出す居場所、

一生それに満足できるならば、

死ぬまでしがみつけばいい。


「私ってこんなに不幸なの」って、

周りに毒をまき散らして、

そんな「負の産物」であることに、

居場所を見出せばいい。


居場所を捨てて、

新たな居場所を探すのは、

とても大変なこと、


だけれども、

「負の産物」であり続けるような、

そんな惨めな生活には耐えられそうもない。


そのことに気が付いてよ。

本当にさ。


ある種のヒロイズム、


子供の頃は誰もがヒーローだった。

自分の可能性を信じ切って、

「不幸」になんて目もくれなかった。


それがさ。

個人差はあるけれど、

現実見せつけられてさ。

いつの頃からか「悲劇のヒロイン」を演じるようになる。


そっちのほうが楽だから、

自分の可能性を信じるよりも、

そっちのほうがよっぽど楽だから、


今はその延長線上にいるのだ。

いい加減に気が付いてよ。


無粋でも不格好でもいいからさ。

「幸せ」掴むためにあがけばいいじゃない。

できるところからさ。


「現状維持で万々歳」


「不幸」に飼い慣らされてしまうと、

そうやって「不幸」にしがみつく。


そうやって、

「不幸」ってやつは養分を吸うために、

宿主を手放さないのだ。


だけれども「不幸」には、

魔力はあっても強制力はない。


「痛み」は伴うけれども、

それを手放そうと思えば、

時間をかけてでも手放すことができる。


だから、

「まず第一に自分の人生を愛するところから始まる」


村上春樹ノルウェイの森

「自分に同情するなんて下劣な人間のすることだ」


そうやって、

自分の人生を諦めたらいけないんじゃないのかな。


「諦めたらそこで試合終了です」


安西先生、幸せになりたいです」

からの、

ポカリを握りしめながら、

「俺はなんて無駄な時間を過ごしていたんだ」


もがき苦しみながらも、

何かを掴もうとする必死な姿は美しいのだ。