「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

ちょうど1年前の今日、私は恋に落ちました

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6月24日、


去年1年間で唯一楽しかった1か月、

その始まりがこの日だった。


「思い出はいつの日も雨」


サザンオールスターズの『TSUNAMI

それを地で行くような日々だった。 


アプリでの婚活、

「こんなに話しやすい人がいるのか」


おそらくお互いにそう感じたはず、

初対面なのに、年の差があるのに、

気が付くと帰り際には、

お互い敬語を使わなくなっていた。

その日は手を振って名残惜しそうに別れる。


休みが合わずになかなか次の予定は決まらない。

それだけで、たまらなくヤキモキした。


そんな中、彼女から提案があった。

「電話してもいいですか?」


不安を感じながら時間を決める。

「寝る前くらいの時間がいい」って、

その言葉に胸をなでおろす。


1時間ばかり話をして、

仕事のことでとても悩んでいると相談された。

 

「ありがとう」って、

「また明日からも頑張る」って、

最後はそういってくれた。

 

充実感に包まれながら電話を切った。

 

深まる二人の仲、


そして約束の日、

彼女の見たかった映画を見に行く。


無邪気な姿、

無造作に肩に置かれる手の重みから、

確かに存在する目の前の彼女を感じる。

 

映画の最中、

初めてみる眼鏡姿、

時折聞こえる笑い声や悲鳴、

 

彼女の熱を隣に感じながら、

思いは募る。


帰り際にタイミングを見計らい、

うまいこと手をつなぐ。


エスカレーター」


1段先に踏み出す私に合わせるように、

「トン」って隣に並ぶ彼女、

幸せを感じた瞬間だった。

 

恥ずかしがって話題を逸らし、

繋いだ手を離して掌を見せる彼女、

 

繋ぎ直した手の結び方は、

互いの指を指の間にしっかりと結ぶ恋人つなぎ、

 

直接会うのはまだ2回目だったから、

悩んでいたけれどこの雰囲気だ。

 

勇気を出して思いを伝えた。

「付き合ってほしい」って、


すると、

「もう少し考えたい」と彼女、


その日も冗談を言いながら、

手を振って別れた。


次の約束までは時間がある。

募る思い。


電話で祝ってくれた誕生日、

「いっぱいデートしようね」って、

随分先まで楽しそうに二人の予定を決める時間、


「こんな時間がいつまでも続けばいい」

そう思っていた。


だけれども約束の日は、

彼女の仕事でキャンセル、


その数日後、

またも彼女から提案があった。

 

「電話してもいいですか?」って、


前とは比べ物にならないくらい嫌な予感がした。


時間を決めて電話をかけると、

人が変わったようによそよそしい。

 

やり取りは全て敬語、

呼び名は「くん」から、

苗字での「さん」に変わった。

 

案の定の「ごめんなさい」


こうして、

ほぼ1か月、

楽しかった期間は終わった。


それからもガムシャラに動き続けて、

何人もの女性と出会いを重ねたけれど、

彼女以上に素敵だと思える人には出会えなかった。


私の性格上、

「とりあえず付き合う」ということができず、

何度か中断を挟み婚活を続けるも、

今年の2月にコロナの影響もあり断念、

今に至る。


あれから1年経つのだな。


結局何も進まずに1年が経った。

ネガティブを垂れ流すばかりのブログ、

そのころからの読者様はもう飽きているだろう。


「幸せのカタチ」ってものを、

考え直さないといけないのかな。

 

 

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