「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

私は女性と懇意になることを望んでいないのかもしれない

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またもチャンスが巡ってきた。

もう何度目だろうか。


そのたびに嫌気がさしている自分がいる。

これは本質的な嫌悪なのか。

それとも「自信の無さ」からくるものなのか。


元同僚の20代年下女子、

ちょうど1年くらい前に2人で食事に行った。


運動神経は特によさそうではないけれど、

小柄でかわいらしい清野菜名さん似、

容姿に関して言えば十分「美人」と言える。


「相談に乗って欲しいんです」


急な連絡、


彼女とは色々あった。

ブログ初期に記事にしている。


そういうこともあるのだろうけれど、

どうにもやり取りが億劫だ。


相談に乗りながらも、

やり取りは途切れずに日をまたいで続くので、

どうやら誘って欲しいのだろう。


今の私の状況からすれば、

飛びついてもおかしくないのだけれども、

どうにも億劫だ。


食事に誘って、

次のデートにこぎつけて、

3度目くらいで告白して、

うまくいけば先に進んで、

デートを重ねて、

体を重ねて、

プロポーズして結婚して、

一緒に住んで、


完全な妄想だけれども、

そのプロセスのすべてが億劫だ。


もう傷つきすぎて疲れているのかな。


「体を重ねて」のところに対するモチベーション、

おそらくそれが男にとっては大きいのだろうけれど、

私は経験したことのないものだから、

劣等感の十分な材料にはなっても動機に足るものになりにくい。


だから「真実の愛」だなんて、

そんなものに「救い」を求めているけれど、

当事者としてそんなものにお目にかかったことはない。

 

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もう詰んでいるのかな。

技量が足りなくてそれに気が付いていないだけ、


それとも藤井聡太七段ならば、

この局面を打開できるのだろうか。


「結婚したい」って、

「満たされたい」って、

そんな感情にばかり支配されているけれど、

私はどこに進みたいのだろう。


いつだってそう。


「奇跡的にうまくいかない」と思っていたけれど、

うまくいかなくしていたのは私自身なのだ。


何時だって過去に縛られて、

妥協できない努力中毒者、


「自分にとっての世界で一番素敵な女性」


そんな幻想を追い求めて、

もう二度と交わることはない過去の女性と比較し続けている。

それも思いっきり美化しているのだ。


そんな過去の「チート女子」と、

目の前にいる生身の女性を比較して、

天秤が「未来」に傾くはずがない。

まずは「過去」の重りを取り外さないといけないのかな。


それとも、

とりあえず「未来」に体を預けてみれば、

「恋の魔力」とやらにほだされて、

こんな私でも盲目になることができるのかな。


最近思うこと、


狭い世界に閉じこもっていても、

その世界に幸せが満ち溢れているならば、

外の世界なんて知る必要はないんじゃないかな。


「盲目になりたい」


4年前、私が今の私になってから、

世界のことを知ろうと躍起になりすぎている。


答えなんてないものにのめりこんで、

無為に時を費やすならば、

狭い世界の中で幸せに包まれて生きたい。


とてもそう思う。


随分前のベストセラー、

養老孟子さんの『バカの壁


「自我へのこだわり」を信仰して、

情報をインプットするだけで「わかった気になる」

そんな理解の限界、共感への障害を「バカの壁」とした。


だけれども「バカの壁

その壁の中で幸せに生きられるならば、

その壁を越える必要なんてあるのかな。


社会は大きくなりすぎて、

数多のコミュニティを生み出した。


「バカップル」チームがあってもいい。

「一生独身」チームがあってもいい。

セクシャルマイノリティ」チームだってある。


それぞれが「バカの壁」の内側で営み、

その間を情報とお金だけが行きかうのだ。


「壁から出なくても生きていける」

そんな時代がそこまで来ているのかな。


どうやら女性との関係を築くことに向いていない私、


さて、私はどこのチームに属するのだろうか。

あまりにも他人事で困る。

私は誰の人生を生きているのだろう。