「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「童貞仲間」が結婚した話

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「童貞仲間」


とは言っても、

彼は周りにカミングアウトしていたが、

私は彼にカミングアウトしていないから、

「仲間」というのもおこがましいのだけれども、

(まあ薄々気が付いているだろうけど、

それでも私に恋愛相談をするのだから面白い)


少し年下の後輩くん、


2年近くだろうか。

付き合っている彼女がいた。


色々とあったけれども、

今年に入ってゴールイン、


でも彼、

お互いの体に問題があるわけではないのに、

付き合っていても最近まで体の関係はなかったらしい。

(今もあるとは聞いていないけれど)


私も彼女とはそうだったけれど、

3か月かそこらだから比較にならない。


そんなプラトニックな関係があるのだなと、

とても感心した。


考え方は私ととても似ている。

「真実の愛」を追い求めて、

女性に対してどこまでも誠実でありたいなんて、

とことん苦労するタイプだ。


結構ひどいことを相手からされていたけれど、

そのわがままに耐え続けて、

徐々に結婚に向けての既成事実を積み重ねていった。


その末のゴールインだから、

「うまくやっていけるか不安」

そう言っていたけれど、

一緒に住んでみたら杞憂だったみたい。


「案ずるより産むが易し」


心配していたのがバカらしいと思えるほど、

うまくやっているとのこと、


すごい相談されていた時期があった。

半泣きで電話がかかってきたこともあった。


我慢を勧めることもあったし、

別れを勧めることもあった。


最後は「なるようになるよ」って、

それしか言えないような状況だった。


そりゃーさー。

嫉妬は正直あった。


だけれども、

その彼がゴールインしてよろしくやっている。

それってとても喜ばしいことだ。


私の周り、

ここ2,3年で稲穂が刈り取られる収穫期のように、

次々と結婚していく。


「適齢期」


そういうのってあるのだなって、

周りを見て実感するほどに、


もはや完全なマイノリティだ。

気安く誘えるような友達は随分と減った。


その反面、

友達奥さんと接することが増えたから、

同世代の女性との接点は増えた。

ありがたいことに紹介の話も何度かあった。


「その気になれば全然大丈夫でしょ」って、

「ますをさんなら結婚できないことないでしょ」って、

そんな女性からの言葉を慰めにして、

何とか自尊心を保っているのだけれども、

 

時には「おねぇの方ですか?」って、

友達奥さんに真顔で聞かれた私は「実はそうなんです」って返した。

そうしたら「いやいやいや」と割って入る友達、

こじらせすぎて「そこまで来たか」と思ったエピソード、

 

話を戻そう。


後輩くん、

彼は本当にすごいやつだ。


付き合っていてもお預け、

それに耐え続ける誠実さも去ることながら、

飲み会で話していて10人が9人「別れ」を勧めるような状況でも、

「別れる」という選択をしなかった。

 

我々みたいなタイプは、

女性から都合よく扱われる。

誠実であろうとする心を食い物にされるのだ。


私は我慢が足りないのかな。


こちらは搾取されるばかりで、

たまに一滴ほど与えられる愛情を拠り所にして、

関係を続けていく。


男は「養分」なのだろうか。


だけれども、

惚れた相手に「養分」にされるならば本望なのだろう。


幸せが続くことを願って、

彼に「おめでとう」を贈りたい。