このようなご時世だから、
様々な批判はあれど政府は手厚く支援策を打ち出している。
もちろん十分な人、そうでない人、
それぞれだ。
代表的なものが給付金、
個人や企業に対して国が税金から援助をする。
忘れてはいけないのは「税金から」という事、
今後のバラマキを声高に公約としている人がいるけれど、
目の前に現金チラつかせて票を集めたところで、
その先にも責任を取ってくれなければ、
シワ寄せは納税者に返ってくる。
新しいことを始めれば、
どこかに必ず抜け穴は生まれる。
そういうものを利用して、
「不正」に得をしようとする輩、
そのせいで社会は性悪説で動かざるを得なくなる。
「誰にも迷惑をかけていない」
いや、社会を悪くしているんだよ。
悪用された実績が積み重なるから、
手続きは複雑になる。
極端な話だけれども、
社会が完全に性善説に舵を切るならば、
申請なんてせずにお年玉をあげるみたいに、
「はい、どうぞ」ってポチ袋に入れてあげればいい。
方法が現実的ではないのはわかっている。
あくまでも例えだ。
本当に困っている人が、
各々の良心に従って、
必要だから給付金を申請する。
本来はそういうものでしょ。
「損をしたくない」
実体のない幽霊企業や、
亡くなっている人の分や、
かんぽ生命が話題になったけれど、
全然関係ない収入減を理由にしたりだとか、
そういうのって、
ある意味では人の不幸に付け込んで、
それを食い物にする。
そういうことなんじゃないかな。
「10万円の給付金」
日本在住なものだから、
私のところにも申請書が届いた。
浮かれる気持ちはあるけれども、
その使い道はちゃんと考えないといけないのかな。
現時点での収入減は10万円に届かないけれど、
長い目で見ればおそらくそれ以上に収入は減る。
だから申請をする。
そう考えているけれど、
生活に困窮しているわけではない。
ある芸能人なんかは、
給付を受けてそれを寄付するという。
かたや「風俗に5回行ける」なんて、
そんなことを言う人もいる。
お金を払って敢えて他人と濃厚接触するのだから世話はない。
「貯金するのは良くないかな」って、
そう思ってはいるけれど、
こういう時に物欲がないと困るもので、
欲しいものは「愛」くらいしか思いつかない。
とりあえずは、
テレワーク設備充実のために、
先日買い換えたパソコンの費用となるのだろう。
家計簿をつけているから実感するけれど、
目に見えて支出が減った。
ということは経済が回らないということだ。
そうなると回りに回って収入に響く。
「デフレスパイラル」というやつだ。
株価は依然好調、
投資家たちのマネーゲームが活況なのか。
不況を見越してインデックスへの積み立てが増えているのか。
いずれにしてもまともじゃない状況、
これから格差はますます広がるのかな。
「損をしたくない」
人は損をすることが苦手な生き物、
「もらえるはずなのにもらえなかった」
例えズルをしたとしてもね。
そういうものが許せないのだ。
だから権利ばかり主張して、
視野を狭めて人の気持ちを蔑ろにしたり、
全体のことを考えられなくなる。
長い目で見たら軽率な行動で、
返って損することも少なくないのにね。
話題になったころにはもう遅いんだよ。
マスクだって、
仮想通貨だって、
きっと得をしたのは先行した一部だけ、
自分の才覚を過信しないでさ。
地道にコツコツやればいいんじゃないのかな。
「損をしたくない」
その感情を飼いならした先に、
本当に価値のあるものが見えてくるのかな。