「性」を武器にして異性を誑し込んで、
都合が悪くなると「武器にしていない」と主張する。
そんな「後出しじゃんけん」
勝つのは当たり前だ。
50代男性が20代女性にホテルで平手打ち、
訴えた女性、
逮捕される男性、
そんな事件があったらしい。
「パー」を出すとの約束を信じて、
ウキウキしながら「チョキ」を出して待ち構えていたら、
どうやら少し遅れて「グー」を出されたようだ。
「だまされた」
気持ちを抑えられずに平手打ち、
「パー」を出したから「俺の勝ち」って、
そうはいかないのだ。
訴えられる。
そして逮捕される。
でも結局、
誰の勝ちなんだろうね。
「女は男を不安を解消するための道具」にして、
「男は女を性欲を解消するための道具」にする。
何なんだろうね。
人の心ってさ。
傷つきやすいくせに人を傷つける。
「満たされない」
だから「居場所」を守るために必死なんだ。
これ以上「居場所」を奪われないようにってさ。
傷ついた経験をした人ほど、
人の痛みにも敏感なんだからさ。
優しくなれればいいのにね。
傷つくほどに、
「居場所」を守るために心を殺してしまう。
傷つけられたことを盾にして、
人を傷つけても平気になってしまうのだ。
あなたを傷つけたのは、
目の前のその人ではないでしょ。
それでもお構いなし、
傷つけ合いの連鎖は止まらない。
男は女を敵視して、
女は男を敵視して、
男である前に、
女である前に、
同じ人間のはずなのにね。
「ありがとう」と「ごめんなさい」
みんなが素直に、
当たり前のようにそれを口にすることができれば、
世界は変わるのかな。
「後出しじゃんけん」
損をしたくないからってズルまでして、
それで勝ったところで、
周りはそれをわかっている。
気が付かないふりを続けたって、
気がついているんでしょ。
みんな冷ややかな目で見ているよ。
それってさ。
目の前の相手に勝ったとしてもさ。
人としては負けなんじゃないかな。
勝ち負けなんかにこだわらずに、
人として正しくありたい。
それだけでも多くを望みすぎなのかな。
自分の欲望に正直なこと、
正直なのは構わないけれど、
誰かを傷つけてまで叶える欲望、
そんなものに塗れていると、
気がついた時には人ではなくなってしまうよ。
気がついてよ。
人ではなくなってしまう前にさ。