久しぶりのドラマ記事、
今回のクールは話題作の続編が目白押し、
コロナ禍によりスケジュールはずれたものの、
概ね再開したようだ。
『アンサング・シンデレラ』
医療ドラマは山ほど放送されている。
だけれども「病院薬剤師」に焦点を当てた異色作、
なんと言っても主演の石原さとみさん、
「美しさ」が際立っている。
ここ最近はわがままな役が多かった。
だけれども今回は「真っ直ぐで不器用」
そんな役どころだ。
「信念」を貫く姿には「力」が宿る。
その「力」が「美しさ」を引き立てる。
誰が見て居ようと居まいと、
自分らしさを貫く姿は美しい。
西野七瀬さんも美しさを増している。
モロ好みなのだけれども、
私の「惨めさの象徴」を思い出すからダメなのだ。
あの細身でナヨナヨした感じと甘えるような話し方、
ダメなのだ。
登場する中華料理屋では、
ヤクルトスワローズのグッズが散りばめられている。
さすがフジテレビ、
スポンサーのフジサンケイグループだ。
だいぶ脇道逸れたけれど、
ストーリーもよく出来ている。
「合理化」を取るか、
「患者に寄り添う」か。
医療従事者にとっては永遠のテーマなのだろう。
多くはどこかで割り切らざるを得なくなる。
人の生活に直結する仕事は皆そうだ。
踏み込み過ぎてしまうと、
自らの生活まで脅かされる。
どこかで線引きは必要なのだ。
だけれども、
「そこに葛藤しない」
そうなってしまったらあまりにも寂しい。
割り切りながらも、
「秘められた使命感」
そういうものを持つから、
苦しみながらも続けられるんじゃないかな。
前に看護師をしている知り合いに聞いた話、
「院内自死」に遭遇したことがあるらしい。
しばらくは仕事もままならないほど落ち込んだ。
だけれども彼は今も仕事を続けている。
その根底にあるのは「使命感」だそうだ。
「仕事」と割り切ることのできるほど器用ではない。
それならば葛藤し続けるしかないのだ。
医療従事者って、
「死」と隣り合わせの仕事、
前にどこかで見た。
「看護師さんは人の死に慣れている」
そんな事を言われるけれど、
「死に慣れるわけなんてない」
直面するたびに落ち込んで、
それでもやるべき事をやり続けるのだ。
本当にすごい仕事だ。
「病院薬剤師」
本来はこのドラマみたいに、
患者の生活に踏み込むことはないのだろう。
だけれども、
医療従事者の葛藤、
医師だけではなく、
看護師だけではなく、
理学療法士や薬剤師、
受付や事務員に至るまで、
命と携わる「葛藤」があるのだろう。
『アンサング・シンデレラ』
「アンサング」
「歌われない」という意味、
それが変じて「日の当たらない」
そういう意味になるのだろう。
患者も苦しいけれども、
それに携わる医療従事者にも、
「生活」があり「葛藤」がある。
石原さとみさんの「美しさ」を通して、
そういうものが世に広く知れ渡ればいい。
そういう事を理解すれば、
少しはコロナ禍に対する意識も変わるんじゃないかな。
「おっぱいクラスター」なんて、
起こしている場合ではないのだ。