「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

年を経て「被り物」は変わるけれど、 「おばさん」も「お姉さん」も女は本質的に変わらない

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どこかで目にして印象に残った言葉、

「女の中身は歳をとっても変わらない」


確かに未就学の姪を見ていて感じることがある。

この年でも「女の子」なんだなって、


自分の要求を通すために、

愛想を振りまくのだ。

「自分が可愛い」ということを理解していて、


それは遺伝子に組み込まれた本能なのだろうか。

それとも幼いながらに勝ち得た処世術なのだろうか。


「女」はいつまで経っても「女」


だけれども、

「男」もそれは変わらないのかな。

きっと社会の求める役割が人をそうさせるのだ。


社会の要請に適応するべく、

「男」は「男」を演じるうちに男らしくなり、

「女」もまた然り、

 

そのバランスが崩れた。


私の中で象徴的なのは2014年、

アニメ界ではこぞって「女性だけの世界」が描かれる。


この年は、

ディズニーから『アナと雪の女王

ジブリから『思い出のマーニー』が公開された。


どちらも王道のいわゆる「ボーイミーツガール」ではなく、

ダブルヒロイン」を採用している。


特にディズニーはこれまでとは一線を画す作品を投入した。


ラストで雪の女王「エルサ」を救ったのは、

「王子様」ではなく妹の「アナ」だったのだ。


「世界に男は必要ない」


世界的な2つの配給元がそろいもそろって、

そういう作品を打ち出した。

それがとても印象的だった。


実際に私が見たのは劇場公開よりは少し後になるから、

実感としては翌年辺りだったのかもしれないけれども、

いずれにしても世界は「ジェンダーレス」に進んでいるのだ。


ジェンダーレス」


その考え方が少しは浸透してきたけれど、

そのことで人は「役割」に戸惑うことにならないのかな。

 

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持論は前述のとおり、

「社会要請がジェンダーを形作る」

そこに置こう。


もちろん「マイノリティ」は存在して、

適度な理解と配慮は必要だろう。


だけれどもある程度の「枠組み」

「男」はこうで「女」はこう。


そういう前提に従って社会は回ってきた。

そして多くはそれに従い「自分」を形作ってきた。


今はちょうど過渡期で、

それが混乱しているんじゃないかな。


「男らしさ、女らしさ」


「それを求めない」と喧伝していても、

一方でそれを強く求められている。


だから地盤が固まらず、

男も女もよくわからなくなっている。


婚活をしていると、

多くの女性は結婚後も働きたいという。

そして多くの男もそれを歓迎している。


そうなると「家のこと」はどうするのか、

役割分担に苦慮する。


自由度が上がって、

カスタマイズできるってことはさ。

裏を返せばそれだけコストがかかるってこと、


時間だったり、

精神的なリソースを割くことになるのだ。


「自由」は素晴らしいって風潮だけどさ。

そうとも限らないんじゃないのかな。


社会の一員として、

「居心地の良さ」を求めるのならば、

レールの上を走らないといけないのだ。

 

「ルール」と「自由」
多くの場合でそれはトレードオフ


そのバランスを自ら選ぶ自由、

そういうものは広がったのかもしれないけれど、

何を選ぶのも自己責任なのだ。


だから「男らしさ、女らしさ」

それを強要される中にも「生きやすさ」はあるし、

ジェンダーレス」の中にも「生きづらさ」はある。

 

男も女も、

それぞれが「被り物」をカスタマイズして、

処世術としてそれを使いこなしている。

 

取っ替え引っ替えするものだから、

時には間違えることもあるし、

「被り物」自体が破れて使い物にならなくなることもある。


年を取ったり、立場が変わったり、

そのたびに作り出す「被り物」は洗練されていき、

いかにも立派に見えるようになるけれど、

中身はそんなに変わらないんじゃないのかな。

 

今の「被り物」と50年前の「被り物」

並べて比較すれば違いは一目瞭然だろう。


だけれども、

その「被り物」の中身は変わらないのだ。

「人間の本質」なんてそうは変わらない。


結局、人は愚かで浅はかで自己愛に塗れていて、

それを「理性」で隠そうとしながらも尻尾は隠れていない。


そういう生き物なのだ。


だから「しれっ」とさ。

紳士、淑女でも気取っていればいい。


「おっぱい」のことばかり考えていたってさ。

ボーイズラブ」のことばかり考えていたってさ。


「夜は床間で運動会」

毎晩それに夢中になっていたってさ。


「そんなことには興味のかけらもありませんよ」って顔してさ。

「しれっ」としていればいいのだ。


「人の本質」なんて、

大昔から今に至るまで、

そしてこれから先も大して変わらないのだろう。