例え別の何かで満たされたとしても、
その対象と関わり続けなければならない限り、
「憎しみ」は消えてはくれないのだ。
それどころか、
手を打たなければどんどん悪化する。
私と私が人として軽蔑しているあいつ、
今までは態度に出さないように努めていたけれど、
視界に入るだけでため息が漏れるようになった。
これでは完全に私が悪者だ。
だけれどもイライラを抑えることができない。
「生理的に無理」なのだ。
「始めの不誠実」からは、
もう3年以上経っている。
そこから相手の無自覚な悪意に苛まれている。
「無自覚」だから質が悪い。
もちろん必要最低限はこなすけれど、
私の「関わりたくない」という態度を、
取り巻きに言いふらして、
集団で精神攻撃をかましてくる。
私が不快な態度を示すたびに、
加害者のくせして被害者面をする。
まるで、
「私は何も悪くない」
「過去にこだわり続けているあなたが悪い」
「まだそんなものを手放せないの?」
「私はもうとっくに手放しているのに」
「あとはあなたの問題だから私には関係ない」
そんなことを示されているようだ。
実際のところは、
そこまで深くは考えていないのだろう。
多少の罪悪感は感じながらも、
ただ「少し気まずい」という程度、
居心地が悪いから、
周りに相談することで紛らわしているだけ、
だけれども、
そういうことをしたら、
周りが私にどう接するかまで考えていないのだろう。
詰まるところ、
私が一方的に敵視しているだけなのだ。
なんともバカらしい。
加害者は時と共に忘れることができる。
望むものは手に入れて、
悠々自適に過ごしているのだから、
被害者の傷はいつまでも癒えない。
彼女の存在自体が私の「惨めさの象徴」なのだ。
日に日に募る思い。
「早く私の前から消えてはくれないだろうか」
それを口に出したら終わりだ。
社会人として、
いや、人としてダメになる一方だ。
そんなことを考えながら仕事をしている。
もう私が出ていくしかないのかな。
満たされれば解消するだろうと思っていたけれど、
どうやらそういう問題でもないようだ。
「憎しみ」は過去にばかり向かっていく。
「過去」は変えようのないことなのに、
どうしたらこの感情を手放すことができるのだろう。
関わり続ける限りは無理なのかもしれない。
「憎しみ」を手放したい。
自分のために、
いったいどうしたらいいのかわからないな。