「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「幸せじゃない」と思われたくない女性たち

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随分前のことだけれども、

学生時代にバイト先の女の子から、

色々と相談をされていて食事に行った時の話、


確か「家庭の悩み」だったかと思うのだけれども、

話の結びに言った私の一言、

「幸せになってもらいたいと思っているよ」


その言葉が地雷だった。

「別に私は今でも幸せですよ」


そう返されたときには手遅れだ。

相手は明らかに不機嫌なまま別れたことを覚えている。


「幸せじゃない」


どんなに悩み苦しんでいたところで、

女性は周りからそう思われたくない生き物なのだ。


インスタ映え」なんてものはその象徴だ。


「港区在住」だとか「外資系大手勤務」だとか、

そんな経歴と共にアップされるキラキラした写真たち、


まるで自分は幸せな星のもとに生まれてきて、

悩みなどないかのように振舞っている。

 

少なくとも外から見える範囲、

オンライン上では、


「セルフブランディング


自分で自分の価値を高めようとする。

それにより高まる自己肯定感、

 

そういうものは確かにあって、

それは割と効果的だ。

 

だから、

そこで終わっていればいいけどさ。


背伸びしすぎた生活を維持するために、

あの手この手で「きらびやかな自分」を仕立て上げる。

 

そうなってしまったら、

その効力はオンライン上限定だ。


そこに命懸けるようになって、

どの自分がリアルなのかわからなくなる。

 

「羨ましがられる自分」

 

そこに軸足を置くあまり、

その価値観に引っ張られて、

理想と現実のギャップを突きつけられないように、

「偽りの自分」を演じることが生きがいになる。

 

そしてお金が尽きたところで、

「ジ・エンド」だ。

どう考えてもバッドエンドにしかならない。


人はどうして、

周りの評価ばかりを気にするんだろうね。


私の「婚活」にしたってそうだ。


私は「若くてきれいなトロフィーワイフ」を、

求めているだけなのかもしれない。


それまで変にチャンスばかりが、

目の前に転がってきたものだからさ。


「自分はまだ男としていける」って、

期待ばかりが大きくなって、

「違う世界線の自分」ばかりを追い続けている。

 

結局チャンスは一つもモノにできなかったのだ。


何とも惨めなもの、

それどころか紳士気取った不誠実なクソ男、


「幸せじゃない」と思われたくない。

それは女性だけではなく男も同じなのだな。


つくづく自分が嫌になる。

気持ちが悪い。

 

簡単なことだ。

私は自分のことを幸せだと思ってはいないのだ。

手に入らないものばかりに囚われている。

 

自分で自分を認めてあげられていない。

だから私は不幸なのだ。