「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「ピタリとハマる人」に出会えるという「ビビっと話」について

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「この人かもしれないな」


婚活を始めてからそう思える相手に、

一人だけ出会うことができた。


だけれども、

そう思っていたのは私のほうだけで、

「手をつないで帰った日」を最後に、

その人と会うことはなかった。


私はもう色んな人に、

「相手を探していること」を話している。


「うまくいかなかった」話をすると決まって、

「「この人だ」って思う人がいるよ」だとか、

「決まるときはトントンと決まる」だとか、

「奥さんと会ったときにこの人と結婚するなと思った」だとか、

そういう「ビビっと話」を聞く。


私の予感は外れたものだから、

その手の話に懐疑的なのだけれども、

本当にそういうことはあるのだろうか。


「一目惚れする相手は遺伝的に相性がいい」だなんて、

そんなことを聞いたことがあるけれど、

今はいくらでも容姿を飾れる時代だ。


少なくとも男側からの一目惚れなんて、

容姿が9割だ。

全く当てにならないように思う。


あとは「匂い」

「相性の良い相手からは良い匂いがする」というもの、

これだって眉唾だ。


今や「スメルハラスメント」なんて言われるから、

「匂い」対策は男にしても身だしなみの部類に入る。


それに体臭をかぐ機会なんて、

よほど親密にならなければ、

まず無いだろう。

 

それほど親密な仲ならば、

十分「恋の魔力」に落ちている頃合いだ。

「いい匂いがする」なんて、

いくらでも後付けの理由になる。


結局は、

結婚してから満たされていることが大事なのかな。


今が「満たされている」から、

既婚者が未婚者に対して、

出会いを美談として語るのだ。


人は「イマ」を肯定したがる生き物、

 

好き好んで自分の人生を否定したがるなんて、

真正のマゾヒストくらいだ。

 

だから、

よほど満たされていない場合を除いて、

人は自分の「幸せ」を信じたがる。

 

「ピタリとハマる人」

 

はじめはそうではなかったとしても、

同じ時を重ねるごとに、

「ピタリとハマる人」へと変わって行く。

 

嫌になるほど一緒にいると、

「嫌悪」に変わることもあるけれど、

そこまできたら、

あとは「腐れ縁」として進んでいく。

 

きっとそういうもの、

 

リスクばかりが目について、

先に進むことを恐れているけれど、

極端な話「誰でもいい」のかな。

 

数十年前までは、

「お見合い結婚」が主流で、

相手を選ぶことの方が珍しかったのだ。


経験していない私の立場からすれば、

そう結論付けたほうが腑に落ちるのだけれども、

実際のところはどうなのだろう。

 

選択肢が広がりすぎて、

「もっといい人がいるはず」

そうやって未婚者が増えるのだ。

 

「ピタリとハマる」
私はそこに希望を求めすぎているのだろうか。