波瑠さん演じるお堅い産業医である「草もち」さんと、
たまたまゲームで知り合って、
毎日のようにチャットをする仲になった二人、
ところが実は同じ会社で働いていた。
文字でしか知らない相手に惹かれながらも、
その正体を探る「草もち」さん、
ある日その正体に気が付いてしまう。
その人はリアルでは「嫌だ」と思っていた相手、
だけれども、
たまらなく惹かれていることに気が付く。
意を決して自分の正体を打ち明けて、
ウジウジする「檸檬」さんに対して、
ガタガタぬかすなと「逆壁ドン」をして交際を申し込む。
恋焦がれてキャラクターが崩壊していく
お堅い産業医の「草もち」さん、
その姿があまりにも可愛くて、
私はこのドラマを好きで毎週見ている。
実は波瑠さんのことを私は苦手だった。
前にも一度書いたけれど、
ドラマ『あなたのことはそれほど』で演じた、
罪悪感もなく不倫に興じるクソ女が生理的に無理だったからだ。
その印象に引きずられていたけれど、
その後のドラマ『G線上のあなたと私』では、
婚約破棄をされて始めたギター教室で、
年下大学生に恋焦がれるOLを演じて、
不器用なまっすぐさに好感を持った。
そして今回の役柄も「不器用でまっすぐ」
どうやら私はそういう女性に惹かれるようだ。
さて、
今回はそのお相手である「檸檬」さんに言及したい。
「受け止め男子」と評されて、
とにかく「優しい」ことが取り柄、
告白をされてからも、
「将来のことがどうの」と並べる様は、
なんだか自分を見ているようだ。
「交際」=「結婚前提」
世間一般からしたら飛躍しすぎなのだろうけれど、
どうにもそれを分けて考えられないのだ。
交際が始まっても手をつなぐこともなく、
彼は自分の気持ちを1年や2年温めるらしい。
「誠実でありたい」と思いすぎるあまり、
関係は全く先に進まない。
「これは私だな」
見ていてそう思った。
二人の関係が進まない姿を客観的に見ていて、
もどかしさを感じる。
周りから見た私もこんな感じなのだろうか。
ドラマとは違って、
逆壁ドンをして交際を申し込んでくれる女性がいればいいけれど、
そんな女性はほとんどいないだろう。
私が考え方を変えるしかないのだ。
柔軟性が足りないのだ。
「とりあえず付き合ってみればいい。」
何度も言われた言葉だ。
だけれども気持ちを固めることなく、
関係を先に進めてしまったら、
なんだか「私」ではなくなるような気がする。
靡かない私を見て引いていく女性たち、
私はそれを不誠実さと捉えて、
ますますこじらせていく。
「負の連鎖」
どうにかしたいけれど、
どうにもならないのだ。
私は私なのだから、
こうして本気で相手を探し始めるのは、
5年遅かったのかな。
だけれども嘆いても仕方がないのだ。
いつだって人生は、
「イマ」が一番若いのだから、
私に「草もち」さんは現れるのだろうか。